拾弐話 ページ16
A視点
暫くソファーに倒れ込み、夢と現の間を彷徨った後。私はスッと起き上がる。
ヤバイ。眠気が無くなってきた。と云う事は日が暮れてきた。つまり寝なくては。
私は起き上がり、携帯の時計を確認しながら歩く。
小走りに近めの早歩き。今日は帰りたかったのだけれど………
全く、本当に厄介な異能だわ。
………今日は時間的に泊まりね。今から帰っても日暮れには間に合わないわ………
そう考えた後、私は深く溜息を付いて仮眠室へと足を進めた。
仮眠室へ辿り着くと、隣の部屋に備え付けられているシャワーを浴びて、私はベッドへと倒れ込む。
眠気は完全に醒めたけど、寝れない訳じゃないわ。
目を瞑って、執事………羊?まぁどっちでもいいから間を取って林檎を数えましょう。
林檎が………
………………………( ˘ω˘)スヤァ
A「………ん………」
小さく声を上げ、私の意識は夢から現へと引き戻される。
誰かに揺らされている感覚。起こされる時の、私がこの世で三番目位に嫌いな感覚である。
私は眉を寄せ、目を薄らと開けてから大きく目を開き、目を暫く瞬かせる。
揺さぶっている人は見えない。如何やら私の背中の方で揺すっているらしい。
回らない頭をフル回転させて、私を揺さぶっている人を推測する。
うーん………なんとなく鏡花ちゃん?
鏡花ちゃんはこの間マフィアに入ったばっかりで、姐さんに可愛がられてる女の子。
如何して鏡花ちゃんが起こしに来たのだろうか。
………いやもうどうでもいいや。取り敢えず眠いし寝よう。
A「今何時………?十時まで惰眠を貪りたい………」
私が寝起き特有の掠れた声でそう言うと、私の身体を揺らしている人が返事を返してくれた。
『おい………手前、此処が何処だかわかってんのか?』
その声に飛び起きる。
そして背後を確認する。
そこには、怖い顔の中原幹部。
私は一安心して息を吐く。起こしに来たのが姐さんでこの状況だったら泣いてた。
私は中原幹部に返事をする。
A「あら、いやね。分かっているに決まっているでしょう。此処はマフィアの仮眠室よ。
で、寝ている女の傍に忍び寄って、朝を迎えた気分は如何?」
ベッドから足を下ろして、また襲ってきた眠気に辟易としながらも伸びをする。
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豆腐教信者(プロフ) - ありとあらゆる誉め言葉で褒めて貰えた!嬉しい!(語彙力は死んだ) (2018年5月20日 7時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
蘭香 - 面白い素敵萌える燃えちゃう(語彙力?そんなもの…そもそも語彙力って…なに?美味しいの?そもそもなんで人は語彙力を((( (2018年5月20日 5時) (レス) id: 4a14a6da47 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者(プロフ) - 有難う御座います!こんな駄作にそんな…………寧ろ此方が分けて欲しい位ですよ! (2018年5月5日 21時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
如月 蒼華(プロフ) - すごい面白いですね!!羨ましいです...。面白さを分けて欲しいぐらいです... (2018年5月5日 21時) (レス) id: 52f62fc4d8 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者(プロフ) - メンタル弱い系人間さん» ありがとうございまァァァァす!!_○/|_ (スライディング土下座) (2018年4月13日 23時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豆腐教信者 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年2月1日 22時