検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:42,026 hit

拾弐話 ページ16

A視点



暫くソファーに倒れ込み、夢と現の間を彷徨った後。私はスッと起き上がる。



ヤバイ。眠気が無くなってきた。と云う事は日が暮れてきた。つまり寝なくては。



私は起き上がり、携帯の時計を確認しながら歩く。

小走りに近めの早歩き。今日は帰りたかったのだけれど………



全く、本当に厄介な異能だわ。



………今日は時間的に泊まりね。今から帰っても日暮れには間に合わないわ………



そう考えた後、私は深く溜息を付いて仮眠室へと足を進めた。



仮眠室へ辿り着くと、隣の部屋に備え付けられているシャワーを浴びて、私はベッドへと倒れ込む。

眠気は完全に醒めたけど、寝れない訳じゃないわ。



目を瞑って、執事………羊?まぁどっちでもいいから間を取って林檎を数えましょう。



林檎が………



………………………( ˘ω˘)スヤァ






A「………ん………」



小さく声を上げ、私の意識は夢から現へと引き戻される。

誰かに揺らされている感覚。起こされる時の、私がこの世で三番目位に嫌いな感覚である。



私は眉を寄せ、目を薄らと開けてから大きく目を開き、目を暫く瞬かせる。



揺さぶっている人は見えない。如何やら私の背中の方で揺すっているらしい。



回らない頭をフル回転させて、私を揺さぶっている人を推測する。

うーん………なんとなく鏡花ちゃん?



鏡花ちゃんはこの間マフィアに入ったばっかりで、姐さんに可愛がられてる女の子。

如何して鏡花ちゃんが起こしに来たのだろうか。



………いやもうどうでもいいや。取り敢えず眠いし寝よう。



A「今何時………?十時まで惰眠を貪りたい………」



私が寝起き特有の掠れた声でそう言うと、私の身体を揺らしている人が返事を返してくれた。



『おい………手前、此処が何処だかわかってんのか?』



その声に飛び起きる。

そして背後を確認する。



そこには、怖い顔の中原幹部。



私は一安心して息を吐く。起こしに来たのが姐さんでこの状況だったら泣いてた。



私は中原幹部に返事をする。



A「あら、いやね。分かっているに決まっているでしょう。此処はマフィアの仮眠室よ。

で、寝ている女の傍に忍び寄って、朝を迎えた気分は如何?」



ベッドから足を下ろして、また襲ってきた眠気に辟易としながらも伸びをする。

拾参話→←拾壱話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
93人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 愛され、雑愛   
作品ジャンル:ギャグ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

豆腐教信者(プロフ) - ありとあらゆる誉め言葉で褒めて貰えた!嬉しい!(語彙力は死んだ) (2018年5月20日 7時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
蘭香 - 面白い素敵萌える燃えちゃう(語彙力?そんなもの…そもそも語彙力って…なに?美味しいの?そもそもなんで人は語彙力を((( (2018年5月20日 5時) (レス) id: 4a14a6da47 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者(プロフ) - 有難う御座います!こんな駄作にそんな…………寧ろ此方が分けて欲しい位ですよ! (2018年5月5日 21時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
如月 蒼華(プロフ) - すごい面白いですね!!羨ましいです...。面白さを分けて欲しいぐらいです... (2018年5月5日 21時) (レス) id: 52f62fc4d8 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者(プロフ) - メンタル弱い系人間さん» ありがとうございまァァァァす!!_○/|_ (スライディング土下座) (2018年4月13日 23時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:豆腐教信者 | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年2月1日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。