星屑ビーナス

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「なあ、そんな死んだ魚みたいな目してなにあったん？」







一番乗りで会議室に入ってくるなり



寝不足の私の顔を見て笑う人







「おはようござます、川村さん」





「北人になにされちゃったん？」





椅子反対に座ってくるくる回りながら



ケラケラ笑ってこの人絶対面白がってる







「知ってるんじゃないんですか」





「いや俺何も知らないよ？Aが北人の部屋に引き摺り込まれるの見てただけで…あ、」





「あ、」





「おはよ」





「っほ、ほ、北人しゃん」







か、噛んだ、サイアク。








「おはよ、Aしゃん笑」







そう言いながらフッて笑った北人さん



そのまま椅子に座って私が並べた資料見てる



え、昨日のこと何も触れず？



酔ってたから覚えてない？もしくは遊ばれてる?



昨日のアレは何だったんですか



教えてください北人さん、



あなたのおかげで一晩中眠れなかったんです



なんて、通じるわけもなく







「Aちゃーん、これ」





「何かわからないとこありました？」





「うーん、ちょっとねえ、こっち来て」







一歩ずつ北人さんに近づく







「もうちょっと」







おいでおいでと手招きする北人さんに



どきどきが止まらない



私と北人さんの距離が0になるまであと1歩






「昨日、可愛かったね？」






耳元で聞こえたそんな囁きに耳も心もふやけました









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