Snow White vol.3:yesung story from SJ. (ページ8)

今日:2 hit、昨日:41 hit、合計:310,881 hit

106:愛されてる彼。ページ8

「Aﾇﾅは、ｼﾞｮﾝｳﾝのどこがいいの？」

彼の顔は

まるで神様が特別に時間をかけて創ったような

本当に整った顔で。

「ﾋｮﾝ、A困ってる(笑)」

ｼﾞｮﾝｳﾝはそう言って私をﾌｫﾛｰしてくれた。

「お前は黙ってろ。ﾇﾅと話してんの」
「…はい」

ｼﾞｮﾝｽくんとﾋﾁｮﾙくんは

他のﾒﾝﾊﾞｰにも一目置かれているみたいで

それは歳のせいも確かにあるんだろうけど

それだけじゃない気もした。

「ﾇﾅ、答えてあげて？ﾋﾁｮﾙはしつこいよ？(笑)」

同級生だという２人は

ｶﾗｰは全然違うけど

信頼し合ってるのがすぐに解った。

「うーん…。最初は…何この人？って思った(笑)」
「アハハ！そうなの？」
「うん。でも…気付いたらｼﾞｮﾝｳﾝのことばかり考えてて」
「ふ～ん」
「どこがいいの？って言われたら困るよ(笑)どこだって好きだから」
「そっか^^」

ﾀﾊﾞｺの火を点けて吐き出す姿がとても綺麗だった。

「じゃぁさ。覚悟してる？」
「え…？」
「ﾋｮﾝ！やめてよ」

ｼﾞｮﾝｳﾝが慌てている。

覚悟とは

その覚悟のことだろうか。

「ｼﾞｮﾝｳﾝ。お前は？」

穏やかな笑顔は消えて

今ｼﾞｮﾝｳﾝはまるで睨むよように

ﾋﾁｮﾙくんを見つめていた。

「俺は、してる。」

その答えを聞いて

私の胸は激しく音を立てた。

「ﾇﾅは？」
「ﾇﾅごめんね(笑)ﾋﾁｮﾙはさ…いやﾋﾁｮﾙだけじゃなくて俺もだけど。ｼﾞｮﾝｳﾝのことを心配してるんだ。ｺｲﾂは普段けっこう一人で抱え込むし…何て言えばいいのか解らないけど…。弟たちの方が多いからさ。ｺｲﾂ溜めちゃうんだ。だから正直ﾇﾅのこと…ﾕﾉのこともあったし…ね？」
「ﾋｮﾝたち…やめてよ」

泣きそうな顔で２人を見てるｼﾞｮﾝｳﾝの手を

ぎゅっと握りしめた。

「私は…」

責められてるわけじゃない事

十分に解っているのに

涙が溢れた。

「A！ﾋｮﾝたちもういいでしょ？」
「いいの。ｼﾞｮﾝｳﾝ。言わせて？」
「いいから！」

泣き出した私を

ｵﾛｵﾛした顔で見つめるｼﾞｮﾝｽくんと

真剣に見つめるﾋﾁｮﾙくん

ｼﾞｮﾝｳﾝは愛されてる。

それが嬉しかった。

「死ぬまでｼﾞｮﾝｳﾝといたい」

ﾋﾁｮﾙくんの顔が笑顔に変わった。