Snow White vol.3:yesung story from SJ. (ページ48)

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146:邪魔な存在。(KH) ページ48

「あの２人見てたら彼女に会いたくなった」

ﾘｮｳｸはいっちょ前なことを言って

彼女に会いに行ってしまった。

「「俺たちは…はぁー…」」

ﾏｽﾀｰを見送って

今夜も飲み過ぎてる俺たちは

行きつけの居酒屋へ向かった。

「お前明日早いの？」
「僕は午後から。お前は？」
「俺は昼前だったかな…」
「よし…ﾗｽﾄまで飲むか」
「そだな」

最初からそのつもりだったけど。

俺に合わせて飲めるのはｺｲﾂしかいないし。

「あの子来てた。」
「どの子？」
「ﾋｮﾝの元カノ。ﾐｭｰｼﾞｶﾙ部門だって」
「そんなのあったんだ」
「何かやらかしそうなんだよな～」

ﾋｮﾝは朝から機嫌が悪くて

回りがまったく見えてなかったから

気付いてなかった。

彼女が送り続ける視線に。

「さっきﾏｽﾀｰが言ってたけどﾇﾅ春からこっちの店の店長やるんだって」
「そうなのか？」

着実に愛を深めてる２人は

その距離もどんどん縮めて

きっと兵役から帰ったら結婚するはずで

運命の出逢いを目の当たりにした俺は

感じたことないような

ある意味ｼｮｯｸを受けたようなもんだ。

「ﾋｮﾝの愛は真っ直ぐだし…結局は大丈夫なんじゃない？」
「うん…。そうだけどさ」
「本当にお前はﾋｮﾝとﾇﾅが大好きなんだな(笑)」
「バカか(笑)そういうことじゃなくて」

これが壊れることが信じられないんだ。

だから余計に邪魔な存在が癪に障る。

俺はどうかしてるのか？

もしあの女がとんでもないことやらかしたら

俺、黙っていられないと思う。

「まるで保護者だな(笑)」
「は？」
「まぁ…僕にも解るよ。」

結局ﾗｽﾄまで飲んでもまったく酔えなくて

諦めて帰った。

ﾘﾋﾞﾝｸﾞではﾕﾉﾋｮﾝがｿﾝﾐﾝﾋｮﾝが寝ていた。

「ﾋｮﾝ帰りますよ」

なかなか起きないﾋｮﾝを

ﾁｬﾝﾐﾝは引きずるように抱えて

「面白そうだから僕も彼女をよく見ておくよ」

帰って行った。