Snow White vol.3:yesung story from SJ. (ページ42)

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140:ﾁｬﾝﾐﾝ先生。(YE) ページ42

「ﾜﾀｼｦﾀﾞｷﾅｶﾞﾗﾎｶﾉｵﾝﾅﾉｺﾄｵﾓｲﾀﾞｼﾃﾀﾝﾃﾞｼｮ」

俺は記憶するのは得意だ。

昨日Aが怒って俺に言った言葉。

最後のﾊﾞｶだけは解った。

忘れないように

何度も何度も復唱して

「ﾋｮﾝ…さっきからなにﾌﾞﾂﾌﾞﾂ言ってんの？」

今日の俺はご機嫌斜めだぞ。

ﾋｮｸﾁｪを一睨みして

俺はまた呪文のようにあの言葉を復唱する。

…つまらない嫉妬をした俺が悪かった。

そう言えなかった自分が腹立たしい。

その背中に手を伸ばして

いつもみたいに抱きしめて眠った。

すべてはあの夥しい数の電話。

あれが昨日の２人を狂わせた気がして

でもそんなの言い訳にすぎないことも

解ってて。

「今日ﾏｽﾀｰ来るんだったな…」

ｷｭﾋｮﾝとﾘｮｳｸに話すと嬉しそうに

「ﾋｮﾝ、今日は５人で飲みに行きましょう」

そう言って盛り上がってたのに

「…どうしよう」

ただ一言ごめんと

それで済むのに。

後は抱きしめて

それで終わるのに。

俺は臆病だ。

「ﾋｮﾝ、浮かない顔してますね」

コイツを探してたんだ。

あの日本語に答えがある気がして

朝からずっと探してたんだ。

「ﾁｬﾐﾅ、これはどういう意味なんだ。」
「は？」
「ﾜﾀｼｦﾀﾞｷﾅｶﾞﾗﾎｶﾉｵﾝﾅﾉｺﾄｵﾓｲﾀﾞｼﾃﾀﾝﾃﾞｼｮ」
「…。」

あの呪文のような日本語をﾁｬﾐﾅに向かって呟く。

「ﾋｮﾝ、ちょっといいですか」

ﾁｬﾐﾅは俺の腕を引っ張って

喫煙所まで連れて来た。

「昨日喧嘩したんですね?」
「あ、あ、あぁ。どうして解った」
「その言葉を聞けば一目瞭然です」

やっぱりそうなのか!

俺は昨日の喧嘩を細かくﾁｬﾐﾅに説明した。

もちろんその発端となった行為のことも…

「で、正直嫉妬しながらどうだったんですか？」

ﾁｬﾐﾅの目がﾃﾞｶすぎて

「死ぬかと思うくらい気持ち良かったです」

俺はつい本音を言ってしまった。

「ﾌﾞﾊﾊ(笑)ﾋｮﾝ…日本の女性は韓国の女性よりｵｰﾌﾟﾝです。確かに僕も最初は嫉妬を憶えましたが、それは好きだからこそできる最高の愛情表現なんです。」
「…//」
「照れないでください」
「…あぁ、そ、そっか」
「問題なのはﾋｮﾝが『韓国の女』そう言ってしまったことです」
「え？」
「それは『俺が今まで抱いた女』と捉えられても仕方ないです」

俺は目が点になった。