Snow White vol.3:yesung story from SJ. (ページ32)

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130:郊外のデート。ページ32

「俺のだったの?」
「そうだよ」
「嬉しいじゃないか」
「ｱﾊﾊ(笑)」

そのニット帽は

寝起きでﾎﾞｻﾎﾞｻのｼﾞｮﾝｳﾝの頭を

優しく包み込んで

何だか嬉しそうに見えた。

「ねぇ…ﾀﾞﾒ?」
「まだ言ってたの?」
「いいって言うまで言う」

もう動き出してる彼の指先が

最後のﾎﾞﾀﾝを外した。

「地下鉄?…それはやめたほうがいいと思う(笑)」
「俺けっこう乗るよ?」
「うそでしょ?(笑)」

ﾃﾞｰﾄの相談は

雑貨屋までの道のりを決める時点で

悩むはめになった。

「じゃ俺の運転?」
「…」
「よし!車に決めた^^」
「…大丈夫?」

先にﾎﾃﾙにﾁｪｯｸｲﾝして

それから行こうって話になった。

ｽｼﾞｭ邸はｼﾝとして

「まだ起きないよ^^」
「挨拶したかった」
「いつでも会えるって」
「…そうだね」

そっと宿舎を後にした。

「明日の仕事は?」
「多分朝からだった」

ﾎﾃﾙに２人分の荷物を預けて

駐車場へ戻ると

運転席で電話をしてるｼﾞｮﾝｳﾝが見えた。

「仕事の話かな?」

音を立てないように

ﾄﾞｱを開けると

私を見て優しく微笑んだ。

でも

「さっきも言ったけど俺彼女いる。もう架けてくるな」

言葉は冷たかった。

過去の恋になんて

嫉妬しない。

それはお互い様だから。

それに彼も私も大人だから。

「ごめん行こうか^^」
「うん^^」

もう、その電話のことは忘れていた。

郊外の雑貨屋は思いのほか素敵なところで

お店の小物はここをお勧めしようと

ﾏｽﾀｰに何枚もの写真を送る。

「これ。」
「何?」

嬉しそうにその箱の中身を見せてくれたｼﾞｮﾝｳﾝは

「いつか一緒に暮らす時が来たら^^」
「わぁ可愛い!!」

２つのﾏｸﾞｶｯﾌﾟ。

「それまでは日本のAの部屋に置いておいて?」
「嬉しい!!ありがとう^^」
「あ。俺がﾋﾟﾝｸね」
「似合わないよ?」

少し先の未来を思い浮かべてみる。

「あと…２年半ぐらい先になるのかな…」

それを遠いと思う?

「早くその日が来たらたいいのにな」
「…うん」

きっとすぐ訪れる。

「腹減った…」

雑貨屋のその先

海の見えるﾚｽﾄﾗﾝは

こんなに良い天気なのに誰もいなくて不思議だと思ったら

いつの間にそうしたのか

彼の名前で貸切になってた。