Snow White vol.3:yesung story from SJ. (ページ29)

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127:今日も会いたい。ページ29

「声…気遣った?」

私の頭を撫でながら

彼がそんなこと言うから

恥ずかしかった。

そんなこと考えてもいなかったから。

「…だってｼﾞｮﾝｳﾝの声聴きたかった」

嬉しそうに私を抱きしめる。

でもおかげで気付かれなかったかも。

今更ながら安心して笑った。

「明日は…いっぱい声聴かせて」
「や…//もう…」

甘い胸の中で

そのまま眠ってしまった。

今朝も彼はもういない。

「10時か…」

買い物に行くと言ったけど

私は着替えてｽｰﾊﾟｰへ行った。

ﾒﾝﾊﾞｰの人たちにお礼をしたくて

できることは料理ぐらいしかないけど

ただそれだけのことでもしたくて。

途中で彼に似合いそうなﾆｯﾄ帽を買った。

早めに夕食を準備し始める。

10人以上の料理を作るなんて初めてで

思いのほか時間がかかった。

でも嬉しくて

楽しかった。

合間に共同のｽﾍﾟｰｽなんかを掃除して

「ここの家政婦さんって大変ね(笑)」

いつの間にか

ｼﾞｮﾝｳﾝとの約束の時間になっていた。

『これから帰るよ』

一日があっという間で

またｼﾞｮﾝｳﾝに会える。

そう思う自分はまるで10代の女の子みたい。

「ただいまーﾇﾅーいるー?」

ﾘｮｳｸくんの声がして

「おかえりなさい^^」

彼に夕食を作ったからみんなで食べて?

そう伝えると

嬉しそうに笑ってくれた。

「ﾇﾅありがとう^^嬉しいな」

次々に入ってくるﾒﾝﾊﾞｰが

いろんな言葉を掛けてくれる。

なぜかｷｭﾋｮﾝくんだけ

私を見て下を向いた。

「A、行こうか^^」

最後に入ってきたｼﾞｮﾝｳﾝは

私を抱きしめた。

「今日も会いたかった」

冬の空気を纏った彼のひんやりした頬が

首筋に気持ち良かった。