122:パニック。 ページ24
「ただいまーー」
「ﾋｮﾝ帰ってるー?」
「あ。ﾋｮﾝ…何してるの…?」
「ｷｬｰｰｰｰｰｰｰｰ!!!!!」
ﾘｮｳｸくんとｷｭﾋｮﾝくんと、多分ｿﾝﾐﾝくんの声がして
思わずﾄﾞｱを閉めた。
結局ｼﾞｮﾝｳﾝの手に置き去りにしてしまった下着。
「あー!!もう何やってるのよ!!」
身体を見られたとは思わないけど…
恥ずかしすぎる。
「変態ﾋｮﾝ!!」
ﾘｮｳｸくんがｼﾞｮﾝｳﾝにそう言ったのが聞こえて
吹き出しそうになった。
「ちょ…笑ってる場合じゃなくて…下着取り返さなきゃ」
素肌にｼﾞｮﾝｳﾝから借りてるｽｳｪｯﾄを着るのは
それはそれで恥ずかしすぎて
あんたいくつなのよって
自分でもツッコミたくなるけど
「…下じゃなくて良かった…」
もうこんなことしか今は考えられない。
いつまでもここを占領するわけにもいかない。
「ｼﾞｮﾝｳﾝ?」
小声で名前を呼んでみた。
返事はなくて
その瞬間ﾘﾋﾞﾝｸﾞからﾘｮｳｸくんの声が聞こえてきた。
「あぁ…もう仕方ない!」
彼の匂いがするｽｳｪｯﾄを頭から被ると
まるで彼に抱きしめられている気がして
「やだ…何か//」
バカみたいだ私!
洗面所のﾄﾞｱをそぉっと開けた。
ﾘﾋﾞﾝｸﾞを覗くと
正座をしてるｼﾞｮﾝｳﾝの姿が見える。
「あ!あんなところに//」
その横に
折りたたまれた黒い物体。
…だから…恥ずかしいんだってば!
「だいたいﾋｮﾝは大人のくせにどうしてそうなの?!」
「あ、あの…心配で…」
「心配で下着を？はぁ…何言ってるかさっぱり分からないよ!」
「ち、違うんだ!」
「何がどう違うの?信じられないよ!」
「す、すまん…」
入っていけないわ。
どうしよう…
ﾘﾋﾞﾝｸﾞのﾄﾞｱの外で
２人の会話…いや。
ﾘｮｳｸくんの説教を聞いてた。
「とにかく早くそれ持っていってあげて。ﾇﾅが可哀相」
「は、はい」
終わったみたいね…
急いで
洗面所に逆戻りして
ﾄﾞｱを閉めた。
「はぁ…良かった」
安堵のため息をついた。
「ﾇﾅ?もしかして忘れ物ですか?」
…え？
恐る恐る振り返ると
ｿﾝﾐﾝくんが上半身裸でﾆｺﾆｺ笑ってた。
「イヤぁーーーーーーーーーｯ!!」
「ﾇﾇﾇﾇﾅ?!」
物凄い勢いでｼﾞｮﾝｳﾝがﾄﾞｱを開けた。
「A!!ｿｿｿｿｿﾝﾐﾅ?!」
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作成日時：2012年1月13日 13時
