121:黒い物体。(YE) ページ23
ﾒﾝﾊﾞｰが帰ってくるまで
あと２時間足らず…
俺…どうする!
昨日は散々ｷｽをして
抱き締めて
目の前の彼女に何度も目が眩みそうになった。
「今日は…我慢しない!」
「ん?」
「い、いや！こっちの話!!」
落ち着けｼﾞｮﾝｳﾅ…
とにかく明日見に行く所は決まった…
後はｼｬﾜｰを浴びて…
ｱﾊﾊﾊﾊ!
そういうことだ!
「A、先にｼｬﾜｰしてくるか?」
「いいの?」
「もちろん!」
一緒に入りたいが
ここは我慢だ。
もう少しだ…
もう少しで…
「ｱﾊﾊﾊﾊﾊ!」
「えっ?!」
「あ、あぁ…何でもない…」
気持ちよくAをｼｬﾜｰへと送り出す俺。
だてに歳を重ねてないな!
その調子だ!
早く上がってこーい!!
ﾍﾞｯﾄﾞの上を転がって
聴きたくない音楽を聴いて
可愛い子供たちを抱っこして
「うん。長いな。」
なかなか上がりそうにない俺の彼女。
もう30分経ってるぞ?!
もしかして倒れてるとか?!
いや…考えすぎだ…
女の子はこういうことが長いんだ。
そうだ。
だから待つんだ!!
…
…
…
んがぁーーーー!!
もう待てんぞ!!
物凄いｽﾋﾟｰﾄﾞで浴室へ走った。
「A!」
「きゃー!!」
「ご…ごめ!ｲﾃﾞｯ!!」
何かを顔に思いっきり投げられた…
仕方ない。
いくら彼氏の俺にとはいえ
突然素っ裸を見られたんだから…
待てなかった俺が悪い!!すまなかった!
「…ん?」
拾い上げた黒い物体。
これは…
「ﾀﾞﾒ!!ｼﾞｮﾝｳﾝ！！それ返して!!」
思いっきり開いた扉に
頭から突っ込んだ。
俺の手には黒い…
投げたのはAだよ…?
まだ少し濡れた身体に
ﾊﾞｽﾀｵﾙを巻いて焦った顔。
素顔は本当に幼くて可愛いんだ。俺の彼女。
「か…可愛い…」
「いいから返して!」
その物体の両端をお互いに掴んで
俺はただただ風呂上がりの彼女に見とれていた。
「ただいまーー」
「ﾋｮﾝ帰ってるー?」
「あ。ﾋｮﾝ…何してるの…?」
「ｷｬｰｰｰｰｰｰｰｰ!!!!!」
俺の手にはぶら下がる黒い物体。
「おかえり。…てか見たなお前ら。」
「見たなじゃないよ!!ﾋｮﾝそんなの持って…」
「変態ﾋｮﾝ!!」
変態のﾚｯﾃﾙを貼られた俺。
しかし…E…って書いてあった。
「ｱﾊﾊﾊﾊﾊ!!!」
彼女の機嫌は直りそうにない。
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作成日時：2012年1月13日 13時
