Snow White vol.3:yesung story from SJ. (ページ19)

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117:もしもの恐怖。(YE) ページ19

「ﾕｱﾝの友人として言わせてもらうよ。Aが罪悪感を感じるのはやめて欲しい。それは彼女にとっては自分を責めることが一つ増えるだけだから」

また悩んでしまうかもしれないな。

でも本当のことだから。

正直に言ったんだ。

「A?寒いけど…海の近くまで行こうか?」
「…うん」

冬の海は色が濃くて

俺はあんまり好きじゃない。

波が俺たちを呑みこんでしまうんじゃないかって

少し怖くなる。

「あの物件…ﾀﾞﾒだった」
「そうか。他にも探すのか？」
「うん。見つける必ず」
「なぁ…店なら俺が」
「それはﾀﾞﾒ」

そう言うと思った。

さっきｼﾞｭﾝｽに聞いた話は

俺にとっては鳥肌が立つほどの出来事で

「俺がいなかったらﾇﾅ連れて行かれてた絶対に」

本人はそんなに大したことじゃないと

笑い飛ばすんだろうな。

「ねぇ。冬の海って怖いね(笑)」

繋いでた手を離して

肩を抱いた。

「A、何回韓国に来たの？」
「んー…もう20回は来てるよ^^」
「今日みたいな…ことは何回？」
「今日みたいなこと？」

ほら

もう忘れてる。

でもそんなに簡単じゃないんだよ。

俺はAの腕を引っ張って

強引に唇を重ねた

「ｼﾞｮ…//ちょっと…や//」

こんな砂浜のど真ん中で

俺何やってんだろう。

でも解ってほしいから。

俺の腕から逃げようともがくAを

砂浜に押し付ける。

「ﾔﾒﾃｯ!…やぁｯ//」

寒いよね…ごめん。

ｺｰﾄのﾎﾞﾀﾝを引きちぎるように外して

ｾｰﾀｰの下に指先を忍ばせた。

「ｼﾞｮﾝｳﾝ…やめて…お願い…」
「俺じゃなかったら止めないよ」
「え…？」
「お前を襲うことが目的の男だったら止めない」
「あ…」

俺が言いたいこと

きっと解ってくれたよね。

身体を起こして

強く抱きしめた。

「ごめん。こんなことして。でも解って。」
「…ん。」
「Aが思ってるより、この国は怖いよ。日本よりそういう犯罪が多い。今日みたいな昼間でも何があるか予想できなかっただろ？」
「うん…」
「もしもｼﾞｭﾝｽがいなかったら…」

俺は震えてた。

もしも…

そう思うだけで

震えが止まらない。