112:撮影。(YE) ページ14
撮影が長引いて
今日はｶﾛｽｷﾙあたりまで行くと言っていたAが気になった。
この後事務所に戻って
帰れるのは
「20時ぐらいか？」
いくら明るいからと言って
やっぱり心配だった。
「ﾋｮﾝ、集中!」
「お、おう」
早く帰って抱きしめたい。
ｽﾀｼﾞｵの小さな窓からﾕﾉとﾁｬﾝﾐﾝが見えた。
「あいつらもここにいたのか」
俺に気付いて手を振ってる。
「ﾋｮﾝ!」
「ｽﾏﾝ」
つられて手を振った俺をすかさずﾘｮｳｸが睨みつけた。
俺が撮影を長引かせてどうする!
どうして俺は…お調子者なんだ！
「はいｵｯｹｰです！お疲れ様でしたー」
終わった!
終わったぞA!
一目散にｽﾀｼﾞｵを出て
楽屋へと走った。
てか俺だけ早く用意済ませても
お前らがﾓｼﾞﾓｼﾞしてたら意味ないんだよ!
俺の殺気に気付いた弟たちがﾆﾔﾆﾔしながら
楽屋へ急いでくれた。
そうだ。それでいい。
後で何でも食わしてやるからな!ｼﾞｮﾝｽﾋｮﾝが!
「ﾋｮﾝ…いつのまに着替えたの？(笑)」
「いつもは一番最後まで衣装着てるのに(笑)」
「うるさーい！はよせんかい!!」
楽屋の入口でｿﾜｿﾜしていた。
何だこの変な気持ちは…
そんなに恋しいのか…
そんなに好きなのか…
そんなに愛してるのか!
「ﾊﾊﾊ…まいったな(笑)」
一人芝居じみたことをしているところに
思いっきり楽屋のﾄﾞｱが開いて
「ｲﾃﾞｯ！」
ﾃﾞｺをぶつけた。
「ｲｪｿﾝﾋｮﾝ！大変です!」
ﾁｬﾝﾐﾝの顔は笑ってなかった。
「早く!」
声も笑ってなかった。
「Aﾇﾅが!」
俺も笑えなかった。
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作成日時：2012年1月13日 13時
