Snow White vol.3:yesung story from SJ. (ページ13)

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111:知らなかったこと。ページ13

「ﾇﾅ、俺ここにいたんだ^^」
「そうだったの…あの、本当にありがとう」
「どういたしまして^^でも何してたの？」
「あのね…」

さっきまで彼がいたというｶﾌｪに入って

２人並んでｺｺｱを飲んでる。

「へぇ!じゃこっちに来るの？」
「それは…まだ未定だけど…」
「そっか^^ﾋｮﾝは元気？」

私は当たり前に答えた。

「今、宿舎にお世話になってるの」
「えええええええええ？宿舎？よくﾁｬﾝﾐﾝがOKしたね？」
「ﾁｬﾝﾐﾝくん？」

話が上手くかみ合わない。

「え？だってｱｲﾂそのへん厳しいでしょ？」
「そうなんだ…」

考え込むように腕組みをして

ｼﾞｭﾝｽくんは黙りこんでしまった。

「でも…ﾕｱﾝﾇﾅが入院してるのにﾋｮﾝってば…」
「ｼﾞｭﾝｽくん？」
「ん？あぁ！いや何でもない^^」
「あの…」

彼は私とﾕﾉが続いていると思っているようだった。

「ﾋｮﾝは本当にﾇﾅが好きなんだね…でも正直に言っていい？」
「ん？」
「ﾕｱﾝﾇﾅは事故のｼｮｯｸで言葉も話せないんだ…それはﾋｮﾝのせいでもあると俺は思うんだよ…それなのに」

ﾕｱﾝさんは言葉が話せないの？

頭を打ち砕かれたようなｼｮｯｸが襲った。

そんなことﾕﾉもﾁｬﾝﾐﾝくんも

教えてくれなかった。

「まぁさ…人の気持ちってどうしようもなかったりするから…。ﾇﾅは自分のせいだとか思っちゃﾀﾞﾒだよ？ﾕｱﾝﾇﾅの存在も知らなかったんだし」
「ｼﾞｭﾝｽくん…ごめんなさい私…」
「ﾇﾅ？どうした？真っ青だ…」

うろたえるｼﾞｭﾝｽくんの声が遠くなる。

私は何も知らずに

知らなかったとはいえ

長年に渡って苦しめていた彼女を

そんな目に遭わせてしまっていたなんて…

「ﾇﾅ？ﾇﾅ?!」

真っ暗になっていく視界の片隅で

ｼﾞｮﾝｳﾝが笑っていた。