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▷やまと
「お疲れ。」
やまと「お疲れ様でした。」
「まだ怒ってんの?(笑)」
余裕な表情のAにもムカつく。
楽しそうにメンバーと話してたのもムカつく。
なんか、イライラする。
やまと「別に怒ってない。」
新宿のなんでもないホテルで待ち合わせ。Aに会いたかった。早く会いたかった。
「こっち来て、ね?」
言われるがまま、Aの隣に座る。
肩に手を回して、触れるだけのキス。
やまと「ごめん、しょーもない嫉妬した。」
「ふふ、かわい。」
やまと「バカにしてる?」
「してない。かわいい。」
俺の髪を撫でるAの手をとり、そのままベッドへ押し倒す。
やまと「ベッドでかわいいのはAだけどね?」
「…無理、しなくていいよ?」
Aの妙に落ち着いた声で、急に安心してしまった。
張ってた糸が、切れた。
「…泣かないで。」
ぼたぼたと溢れる涙が、Aの頬を濡らしてしまう。咄嗟に起き上がって、Aから顔を背けた。
やまと「ごめ、ごめん…、っ、」
止まらない。
悲しいわけでも、悔しいわけでも、ない。
止まらない。
「だいじょーぶ。」
背中に感じるAの体温。背中越しの体温。抱きしめるわけでもない。Aの優しさが溢れている。
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tamaki - 【お隣さん、好きになってもいいですか?】凄く面白かったです!心情の表現がリアルに伝わってきました!付き合うまでとか付き合ってからのお話とか、続編も見てみたいので、もし気が向いたらぜひお願いします! (2022年10月11日 1時) (レス) @page16 id: 09b446e6ca (このIDを非表示/違反報告)
rry - コメント失礼します、あっちゃんとゆたくんのお話が大好きです!他にもたくさん作品書いていただきたいです、、、これからも頑張ってください!お願いします。 (2021年11月23日 19時) (レス) @page16 id: 7243f08c85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aki | 作成日時:2021年9月9日 16時