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▷あなた
あむぎり「部屋決まらない…。」
「えー、まだ決まんないの?一人暮らし夢だったんでしょ?」
あっちゃんとはなんだかしょっちゅうセブンで会う。
最初はいじめられてるのかと思ったけど、楽しそうに友達の話をする姿を見て、違うんだと気づいた。
「実家出たいの?」
あむぎり「それもあるんですけどー…、でも、一人暮らし夢だったんで、ちゃんと考えてから決めたくて。」
「とりあえず、決まるまでうち来れば?部屋余ってるし。」
私もびっくりした。びっくりするくらい、普通に提案してた。
あっちゃんはもっとびっくりしてた。
数秒考え込んでから、頷いた。
はは、かわいい。
あっちゃんはなんていうか、かわいい。
とんとん拍子で話は進んで、あっちゃんはうちに住むことになった。
ちょうど、出会ってからまだ1ヶ月くらいかな。
寂しさもあった。急に一人になったから、この部屋は広すぎた。がらんとしていた。
あむぎり「お世話になります…!」
「ん、よろしくね!」
なんだかよくわからないけど、共同生活の始まり。
あっちゃん余計な話はしないし、在宅の仕事みたいだからAmazon受け取ってもらえるし、最初はそんな軽い気持ちだった。
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作者名:aki | 作成日時:2021年9月5日 12時