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02_09 ページ31
▷ゆうま
湖の近くの観光地を回って、帰りは俺の運転。
Aさんが流す曲はどれも俺好みだった。
「ゆうまくん家行っていいよ、帰り運転して帰るから！」
ゆうま「だめですよ、Aさんさっきビール飲んだじゃん(笑)」
「たしかに…。じゃあ送ってもらおうかな。」
マンションの駐車場に車を停める。気づけばもう20時過ぎ。朝から一緒にいたのに、あっという間だった。
「明日仕事？」
ゆうま「あー、まあ、仕事です。」
明日は朝から撮影でそのまま編集。
…そういえば、YouTuberって話したっけ？
「私も。頑張ろうね。」
Aさんの仕事、知らない。
多分俺たちは、肝心な話は何もしていない。
ゆうま「じゃあ、また。」
「うん、またね。」
背を向けたAさん。このままじゃ、また、同じだ。
ゆうま「まって、」
「ん、？」
声をかけて、手を握る。
まだ、帰したくない。
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作者名：aki | 作成日時：2021年9月5日 12時
