Life is com. 【コムドット】 (ページ26)

今日:21 hit、昨日:5 hit、合計:166,769 hit

02_04 ページ26

▷あなた

いくら弟みたいに思ってたからって、泊まり誘ったのはやりすぎたかな…？

一瞬固まったゆうまくんが、すぐに動き出して、ニコッと笑った。

ゆうま「じゃ、一回帰ってまた連絡します！」

「ん、待ってるね。」

振り返って、帰路に着いたところを後ろから腕を掴まれる。

咄嗟に手を振り解くと、ゆうまくんだった。

「あ、ごめ、」

ゆうま「ごめんなさい、急に。やっぱ送ります、もう暗くなるし。」

夏は終わり、日も短くなってきた。

振り解いた手になんだか罪悪感を覚えて、もう一度繋ぎ直した。

「もー、そのまま泊まっちゃえ！」

ゆうま「そっすね！！」

「じゃ、帰ろ。」

なんとなく、手を繋いだまま、家に帰った。

このまま気まずいのも、嫌だし。

ゆうま「ねーAさん、お腹すいた。」

「夜ご飯どうしよっか。適当になんか作れるけど、嫌いなものある？」

ゆうま「ないです！」

「ほんとは？」

ゆうま「ピーマン…。」

「じゃあ、ピーマンの肉詰めにしようかな？」

シュンとしたゆうまくんがかわいくて。

「冗談。私もピーマン嫌いだからうちにはないよ(笑)」

ゆうま「ほんとに？」

顔を覗き込むゆうまくん。

…もう、かわいいなあ。

「ほんと。簡単なものしかできないけど、炒飯好き？」

ゆうま「すき！」

ぶんぶんと繋いだ手を振り回すゆうまくん。

お腹すいてる男の子には凝った料理よりも、すぐに食べれるご飯。って事で炒飯に決定。