・何回でも言うけど、好き ページ44
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やまと「Aちゃんは？」
抱きしめられたままやまとに問われる。
「今のあたしの中の気持ちで1番なのはやまとだと思う」
これは本心。
ゆうたが心に居るのも事実だけど、喋れない間、やまとがみきちゃんとのデートに行ってる間、寂しかったし気が気じゃなかったのはそういう事だと思う。
やまと「そっか。それ聞けただけ満足だわ。ありがと、」
やっと体が離れて、笑顔のやまとと目が合う。
やまと「この前言っちゃったからもう何回でも言うけど、」
「...うん？」
やまと「好きだよ、A」
「っ、////////」
やまと「なに〜？照れてんの〜？かわいい〜！！！」
さっきまでの不安そうな顔どこ行ったの？ってくらいニヤニヤしながらあたしの顔を覗き込んでくるやまとをシッシッ、と追い払う。
「うるさ、呼び捨てで呼ぶな、近寄んな」
やまと「照れ隠しにもなってないから(笑)」
「やっぱりゆうたがいいかもなぁ。そんな意地悪言わないし」
やまと「へぇ、」
「ちょっ、まってやまと」
やまと「なに？もう1回言って？ゆうたがどした？」
「...なんでもないです」
やまと「だよね〜。聞き間違いか、俺の」
ゆうたの名前を出した瞬間、ベンチの背もたれに押さえつけられ気づけばやまとの顔が3センチくらいの距離にあった。
やまと「ざーんねん。もう少し粘ってくれたらキスできたのに」
そう言いながら離れていく彼に、やまとくんはMなんだね、なんて言ってた過去の自分を今すぐ撤回したい。
「もぉ、YouTubeで使えなくなるよ？」
やまと「これくらい大丈夫でしょ。散歩でもする？？」
そういって差し出された左手を握って歩き出す。
やまと「ガチ焦った...このままAちゃんと喋れなくなったらどうしようってずっと思ってた」
「あたしも引くに引けなくなっちゃって、ごめん...」
やまと「Aちゃんも俺と同じくらいヤキモチ妬きってことが分かったからいいよ(ニヤニヤ)」
「...その顔腹立つ」
やまと「なに？今日もイケメンだねって？」
「うん、やまとはいつでもイケメンだよ」
やまと「え、素直に言われると照れるんだけど」
「だと思って言ったんだよ、ばーか」
やまと「っ、この女、おい！笑」
手を離して逃げるあたしを、暗いからあんま走んないで、危ない、と追ってくるやまと。
この後少し話して、やまととのデートは終了した。
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作者名：yyf | 作成日時：2021年8月31日 6時
