・女心は無知な社長 ページ30
.
やまと side
あれから間が空いて2週間が経った。
やっとAちゃんに会えると思ってめちゃくちゃ気合入れて来たのに俺の事なんて視界にすら入れてくれなくて、ゆうたとひゅうがと楽しそうに話してると思ったら次は明日香ちゃんと大爆笑してる。
なんで?俺なんかした?
直接聞きたくても口も聞いてくれないからどうする事も出来ない。
やまと「ねぇっ、Aちゃん!!!」
「.........あ、ひゅうが、そこの鉛筆とって!」
目の前を通るAちゃんに声をかけてみてもやっぱりシカトされて、俺なんて居ないみたいな扱い。
みき「やまとくん大丈夫?元気ないよ?」
「うん、元気出るわけなくね?」
みきが俺に好意を寄せてるのなんて誰が見ても明らかで、それに関して悪い気もしないし、好かれるのって気持ちいいじゃん?
でも、今はほっといて欲しいって気持ちが先行して冷たく当たってしまう。
「...あ、」
みき越しにAちゃんを眺めてたら、目が合った気がした。
本人が無理なら、こうするしかない。
やまと「明日香ちゃん、ちょっといい?」
明日香「えっ、やまとからお誘いとかどうしたの?あたしのこと狙うのやめてよ?」
やまと「違うわ!俺にも選ぶ権利あるわ!笑」
明日香「は、絶対行ってやんない」
やまと「嘘ですごめんなさい明日香さん僕とあっちで話しましょう」
俺が目の前で他の女の子誘ってんのに一切目もくれずにゆうまの訳わかんないネタで爆笑してるA。
明日香「で?どうしたの?」
結局着いてきてくれた明日香ちゃんと、誰もいないソファに腰かける。
やまと「俺Aちゃんに何かしたかな?」
明日香「自分で分かんないの?」
やまと「めちゃくちゃ考えたけど全く分かんなくて...こうなったら頼れる人明日香ちゃんしか居ない」
明日香「あんたの好きな人は誰?」
やまと「Aちゃんです」
明日香「だとしたら違うよねって行動自分でしてんだよ。気づいてないならそのまま居れば?」
明日香ちゃんも肝心な事は教えてくれなくて、どんどん謎が深まっていく。
明日香「やまとって頭いいのかもしれないけど女心は分かんないんだね」
やまと「それこの前ゆみかちゃんにも言われた」
明日香「はい出た、他の女の話。こんな時に他の女の話聞いてないのよ」
...明日香ちゃん、怖すぎない?
.
511人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:yyf | 作成日時:2021年8月31日 6時