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・シンデレラタイム ページ26

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やまと「ごめん、あんな酷いこと言って」




「いいよ、中途半端な事したあたしが悪いんだもん」






やっと涙が落ち着いたふたり




皆の元から離れて、夜の公園を散歩する。






「...いい恋してね」




やまと「は?何言ってんの?」




「あたしはやまとが好きだよ」



やまと「っ、今そんなこと言わないでよ」



「だからこそ幸せになって欲しい」



やまと「俺の幸せはAと居ることだよ」





そう言いながらAの手を握るやまとの目にはまた涙が溢れそうになっている。






「本当は自分からやまとのこと選びたかったんだよ。でも中途半端な事して傷つけたあたしにはそんな権利ないと思ってたからやまとが声掛けてくれて嬉しかった。」





やまと「じゃあ、いい恋してとか言うなよっ俺ずっと待ってるから、Aが戻ってくるの」




「本当はやまとがあたし以外のものになるなら死んじゃえばいーのに、とか思ってるしずっとあたしのこと好きでいてくれたらいーのに、なんて思ってるよ」




やまと「それでいいよっ、俺はずっとお前のこと好きだからっ」




「でもあたし大人だから。やまとくんよりお姉さんだから。好きな男の幸せは願うのがいい女でしょ?(笑)」






ぐいっ、





「っ、え、やまと?」






掴んでいた手を自分の方へ引き寄せてAを腕の中に納めるやまと。






やまと「ならそんな泣きそうな顔で言ってんじゃねーよ、バカ」





泣きたいなら泣けよ、無理して笑うな。今は俺から見えないから。






その言葉に堪えてた涙が溢れそうになる。






やまと「Aがオオカミだったとしても、まだ心にちょっとでもゆうたが残ってたとしても、それでもいいや。何回考えたって結局Aのこと好きだから」





「っ、」




やまと「もしかしたらもう会えないかもしれない。Aが復活できないかもしれない。そうなるとこれからはただのYouTuberとして接しなきゃいけない。だから今から俺の素直な気持ち伝えるね」





「うん、」





やまと「ほぼ一目惚れに近いくらい最初からAしか見えてなくて、むしろこの企画始まる前から1番会いたかった人で、だから多分直接会う前から好きだったんだと思う。実際に会ったら気持ち止まらなくてどんどん惹かれてって、俺は誰にも負けないくらいAが好き」





我慢できるわけもなく、Aの目から大粒の涙がこぼれる。








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作者名:yyf | 作成日時:2021年10月15日 5時

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