・お別れの時 ページ25
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ゆみか「めっちゃくちゃ寂しいけど!ライバル減るのは嬉しいから悲しむの辞める!」
「まって、ゆみからしくて涙止まった。笑」
ゆみか「良かったじゃん!もう明日から会えなくなるの嫌だけど、うちら友達だもん。また会おうね」
「うん、絶対ね」
そういってゆみかと笑顔で別れ、一旦やまとを飛ばしてみきの元へ。
みき「ゆみかちゃんみたいに明るく送り出したいけど、無理そう」
「みきてぃからしてもライバル減るんだから!喜ばなきゃ!笑」
みき「こんな事で減っても嬉しくないよ...」
「帰って来れるように頑張るから泣かないで。」
みき「まってるね、」
「.......」
やまと「.......」
「最後なんだよ?何か言ってよ」
やまと「やだ。なんだよ、最後って」
全然涙が止まる気配のないやまとの目は既にパンパンで、Aの腕を掴みながらしゃがみこんだ。
「ごめんね。いつかまた会えるといいね。」
せっかく止まった涙をまた流す訳にはいかないので、すぐ指定されたテーブルの方へ向かうと砂時計が置かれていた。
ぼん「脱落が決まったAさんには、これからコムドットメンバーの中から1人選んで脱落前最後のシンデレラタイムを過ごして頂きます。期限はそこに置いてある砂時計の砂が落ちるまでの時間、1時間となります。」
誰を選びますか?と聞かれ周りを見渡す。
皆に会えるのもこれで最後かもしれないと思うとちゃんと見ておきたくて。皆の顔をしっかり見る。
「...あたしの身勝手な行動で色んな人を巻き込んで傷つけちゃったので、誰にもシンデレラタイムを過ごしてもらう権利なんか無いと思うので使いません」
ぼん「...え?本当にいいんですか?」
「はい、大丈夫です。皆、今までありがとう」
そう言って去ろうとしたその時
やまと「待って!俺はまだまだAと話したい。1時間でもいいから2人で過ごしたい。Aさえ良ければ最後の1時間俺に下さい」
皆の輪から抜け出して、ぐちゃぐちゃの顔で深々と頭を下げるやまと
ぼん「どうしますか?今なら間に合いますよ?」
「っはい、、お願いします」
止まってた涙がまた溢れ出した。
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作者名:yyf | 作成日時:2021年10月15日 5時