・脱落者は、、、？ ページ24
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「...ふぅ」
ずっと察してたし、覚悟は決めてきた。
どんな結果でも受け止めるメンタルは持ってる。
そう思ってたのにいざとなると涙が止まらなくて、花火を見るのが怖い。
そんなあたしの思いとは裏腹に花火が上がる音が聞こえた。
上を向くあたしの視界に、ドンッという音と共に写る花火は
赤色だった。
「っ、やっぱり...」
分かってたのに涙が止まらなくて、その場で座り込んでしまう。
目頭を抑えてすすり泣くやまとの肩を抱くひゅうが。
立てなくなった明日香を支えるゆうま。
フードで顔を隠し泣いているゆうた。
まだ涙が止まらない中、皆の前に歩いていき一人一人と最後の言葉を交わすことに。
「昨日ずっと仲良くしてたいって言ったばっかりなのにね。笑 ごめんこんな結果になっちゃって」
ひゅうが「本当だよ。絶対戻ってこなきゃ許さねぇから！」
さちな「っ、Aちゃん...」
「あむちゃんと頑張ってね！応援してるから！」
さちな「うぅ〜、やだぁ〜」
ハグをして、別れを交わす。
あむ「Aちゃんにはいっぱい助けてもらいました...ありがとう！絶対戻ってきてください」
「うん、がんばるね」
明日香「あんたっ、何落ちてんの！怒ったからあたし！！」
泣きじゃくって化粧もボロボロの明日香が抱きついてくる。
「なんでそんな泣いてんの。いつでも会えるじゃん。笑」
明日香「そんな問題じゃないから、ばかっ」
「ごめんって。あたしの分まで楽しんでね！」
明日香「っ、ひっく、」
言葉にならない明日香の頭をポンポンして、ゆうまの前へ。
「ゆうま、明日香の事頼んだよ」
ゆうま「任せてくださいっ！でもあすちゃんの笑顔が減るのは悲しいです。僕もAちゃん居なくなるの辛いです...」
「明日香は意外と弱いから支えてあげてね」
握手をして、ゆうまの前を通り過ぎた。
「.....」
ゆうた「なんか言えよ」
「何言ったらいいかわかんなくなっちゃった」
ゆうた「何落ちてんの。もっと話したいことあったよ。」
「うんっ、ごめ、っ、」
Aの目を見つめながら涙を流すゆうたに釣られて、Aの涙も止まらなくなる。
ゆうた「絶対戻ってこいよ」
「う、ん、がんばるっ」
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作者名：yyf | 作成日時：2021年10月15日 5時
