If〜恋は素直になるが勝ち〜

命のリレー side changmin ページ33

ノウル｢痛い痛い痛いっ！｣

チャンミン｢ノウル！まだダメだっ！呼吸法忘れるなっ！｣





グランマの事を聞いて興奮状態だったノウルが空港で破水
空港内の医療センターでは設備上出産はムリだと言うことで救急車を呼んだ







ノウル｢そんなのムリムリ…っ！救急車揺れて出そう…っ！｣

チャンミン｢だめだめっ！隊員さん！娘が救急車が揺れるって言ってます！何とかならないんですか？！｣

隊員1｢無茶言わないで下さいっ｣

隊員2｢救急車は衝撃を吸収するために、わざとクッションをきかせてるんです。揺れはご理解下さい。｣

チャンミン｢だってさ！｣

ノウル｢だってじゃないよ…っ！こんなに痛いの…？こんなに痛いの2回も我慢しなきゃなんないの？｣

チャンミン｢3回だ！後陣痛もあるからな！｣

ノウル｢ううぅ…っ！そんなに…あるの…っ｣

チャンミン｢泣くな！無駄に体力消耗するんじゃない！これが飛行機の中だったらもっと大変だったんだぞ！｣

ノウル｢ううぅ…ごめんなさい……っ……アッパ……｣

チャンミン｢仁川の病院にマークが待ってるからな…グランマも見守ってる……頑張れ…｣







救急車に乗る前……Aから電話があった……
グランマが亡くなったと……






病院に運ばれて、一人息子のお義父さんが来るのを待つかのように息を引き取った……







どの道間に合わなかった








それはノウル自身もわかってたと思う








それでも動かずにはいられなかったんだと思う
だって僕とAの娘なんだから……






【墓所】


チャンミン｢グランマ……僕達の孫たちです……見えますか？｣





写真立てを墓所に置いた





ノウルは無事、男の子の双子を、そして程なく予定日よりもずっと早くセアも追いかけるように女の子の双子を産んだ






その写真を持ってAと一緒にノウルが帰るよりも先にグランマの眠る墓所へと渡米した






チャンミン｢ノウルが早く帰りたいってマークや僕たちを困らせるんですよ(苦笑)グランマ、どうか夢の中でノウルに説教してやってくれませんか？｣






ふぅわ……






優しい風が吹いた







昔…精神的に追い詰められ眠れない僕の頭を優しく撫でてくれたグランマの手のようだった







ーENDー

☆あとがき→←やっぱりそこに side changmin

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す