千夜一夜絵巻～二人の国王～ (ページ29)

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乗り込んでやるページ29

チャンミン「……誰が小舟で何だって……っ？」

ベクヒョン「いやですからぁ、A様をさらって行った男が」

チャニョル「(ベクの胸ぐら掴んで)お前はっ？！なんでそんな報告しかしねえんだよっ！もっと他にねえのか？！」

ベクヒョン「いやっだってっ」

ユノ「セフン。押さえてろ。」

セフン「はい。」

チャンミン「離せっ？！セフン？！ぶっ殺してやるっ？！」

ユノ「ベク。船はカイが追ってるんだな？」

ベクヒョン「はいっ！D.Oとシウミンも合流済みでっす！」

ユノ「なら、Aをさらって行った男の事はカイに任せる。」

チャンミン「いや！俺がやる？！」

ユノ「あの男はカイに任せろ。俺たちにはやる事がある。昔からアイツは…テミンはすぐ俺たちのものを欲しがるクセがあった。幼き頃はそれもかわいいと思ったが、ちょっと甘やかし過ぎたようだ。間違いを犯した弟には…ちゃんと教えてやらないと…。罪を犯せばどんな罰が待っているのかを…な？(ニヤ)」

チャニョル「お前はカイのところに戻れ。」

ベクヒョン「はい承知っ！」

チャニョル「上で待機だぞっ！絶対目立つな！」

ベクヒョン「はいっ了解！」

バサッバサッとドラゴンと飛び立つベクヒョン。

チャニョル「わかってんのか？アイツ…」

心配そうに後を見つめるチャニョル。

セフン「チャンミン様…」

チャンミン「わかってる…っ！」

チャンミンを離すセフン。

ユノ「チャンミン。頼むから冷静になってくれ…もし俺が暴走したら……止められるのはお前しかいない……。」

チャンミン「…ああ。」

ユノ、安堵の表情をみせる。

ユノ「そろそろ船も本国に着いた頃だろう。さあ！行くぞ！」