シェアハウス～changmin～3rd (ページ12)

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初めての夫婦喧嘩パート3 ページ12

「痛……っ」

体左半分の痛みで気がついた場所は病院の救急室のベッドの上のようだった。

「ポムル……！」

今の状態ではポムルがどうなったかも分からない。

USBを取りに行く事を忘れるほどパニクった。

「ポムルっ！誰か…！私の赤ちゃんはどうな……っ」

ベッドから降りようとして左半分の痛みのせいか、バランスを崩した。

シャッ！

「A？！」

カーテンが開いてチャンミンが入ってきた。

「動いちゃだめだ！」

「チャンミンっ！ポムルは…！」

「ポムルは大丈夫だから！それよりA頭っ！」

頭…？

チャンミンに言われて自分の頭に手をやるとぐるぐるに巻かれた包帯に触れた。

なんで包帯…？

えっとどうしたんだっけ…？

そうだ…USB取りに行こうと思って一本道歩いてて躓いた……？

「俺が見つけた時頭から血を流して倒れてた…お腹を抱えてたから転けたかなんかで咄嗟に庇ったのかと…想像でしかないけど…大通りに出る手前のとこ…横に大きな石がうわってただろ？そこにぶつけたみたいだ……タクシーがちょうど来てて助かった…救急車呼んでる時間なかったから…」

じゃあチャンミンが病院まで連れて来てくれたの…？

なんで…？

私たち喧嘩してて…

「……ごめん。俺が後を追いかけていればこんな事にならなかった……！」

なんでチャンミンが謝るの…？

悪いのは……私なのに…

「Aが出て行った時勝手にしろって思って追いかけなかった…シャワーから出てきたヒョンに怒られて街灯点いてなかった事思い出して……俺が意地はらずに追いかけてたらAは怪我をしなかったのに……！」

「チャンミンは悪くない……私の方がムキになって……ごめん……チャンミン……私だけの体じゃないっていつも…言ってくれてたのに……ごめん……ごめん……」

「Aの立場……わかってなかった……ポムルが出来たからって…すぐに仕事をどうこうなんてできないのに……」

ベッドに私を寝かせてから手の中にUSBを握らせてくれた。

「俺が代わりに取りに行ってきた…Aの状態を話してギリギリまで待って貰えるようお願いしてきた…けど検査でしばらく入院になったから、2、3日だけは何もするな…！」

そんな事言われて嫌だなんて言わない…言えない…

何度も…何度も…頷いた……