思いがこぼれ落ちる ページ20
「ただいま。」
夜になって日本から帰ってきた。
「ご飯はテーブルの上。勝手に食べて。シャワーも済ませたから、好きな時に入ればいいわ。」
最低限の事だけやって私は部屋に戻る。
「ぁ、明日テレビ局行かなきゃ…」
単発ドラマのセリフの変更で手直しした脚本を持って行くのを思い出した。
「バスの時間、見て来なきゃ……」
玄関に出るにはあいつのリビングを通らなきゃなんない。
せっかくいいタイミングで部屋に引っ込んだのに、また出るなんて…
「はぁ……」
重い足取りでリビングまで出た。
「ぁ、いない……」
リビングにもキッチンにもあいつの姿はなかった。
顔合わせなくてホッとする。
玄関を出て、バス停までは一本道。
薄暗い道をバス停まで歩いていく。
「夜は怖いなぁ…やっぱ自転車買お…」
ひとり言を呟きながらバス停まで出た。
「えっと…こっから1時間くらいかかるから……っ？！」
誰かに腕を掴まれて驚いて振り向いた。
「チャンミン…っ？！」
「黙ってどこに行くつもりだった？！」
「っ…たぃ！離し……てっ！」
「離さないっ！」
「勘違…いしな……でよっ！！」
突き飛ばすように掴まれた腕を振りほどいた。
「明日バスに乗るから時間を見に来ただけよ！」
「バス……のじ…かん…」
「大体何も持ってないないのにどうやって出て……っ」
突然ぎゅっと抱きしめてきた
「俺がいない間に出て行ったかと思った……」
不安と安心が入り交じった声…
やめて……
そんな声出さないで……っ
「…逃げないから離して…っ！」
そう言うと力が入っていた腕が緩んだ
「…なんで…私が出ていくの…ょっ…自分ちなのに…っ」
抱きしめた腕を払ってバス停を後にしようとした
また手が伸びてくる
「…危ないから…」
そのまま手を引くように歩き出すあいつ
「離して…っ…歩けるわよ…っ」
「……。」
無言のまま一本道を戻る
薄闇の中に浮かぶ白シャツのあいつの背中
その大きな背中大好きだった
大学の図書館で背中をくっつけて座り閉館時間ギリギリまで本を読んだ
ベッドの上で余韻に浸るその背中に重なって幸せに浸った
ずっと続くと思ってた……
「……なんで別れたの？」
ずっと避けていた言葉がこぼれ落ちた
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純子(プロフ) - 久しぶりにチャーたんのお話読みました← そしたらまさかのbubuさんでしたか やー チャンミン良いよー (2017年10月28日 23時) (
レス) id: e13ed08fd7 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - ブハッwwwwwお父さんwwwwwユノに高級韓牛wwwwwかわいい！ (2017年10月7日 22時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
bubu(プロフ) - はるさん» ほんとよかったですよね。無事ユノに届いてるといいけど(笑)2章目もよろしくお願いします！ (2017年10月7日 20時) (レス) id: 7973905f27 (このIDを非表示/違反報告)
bubu(プロフ) - ちゃみゅさん» やっちゃったねチャンミン(笑)どうなったのかはまた考える(笑)父VSチャンミンの戦い面白そうだから考えて見ようかな？また2章目も来てくださいね！ (2017年10月7日 20時) (レス) id: 7973905f27 (このIDを非表示/違反報告)
bubu(プロフ) - けぃたんさん» ほんとですか？嬉しいです！2章目、今回早く上げました(笑)良かったら来てくださいね！ (2017年10月7日 20時) (レス) id: 7973905f27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bubu
| 作者ホームページ：http://twitter.com/comububu
作成日時：2017年9月23日 11時
