猫の目 you ページ44
モニターでヒチョルシと猫ちゃんの演技を何度も再生してもらって、
自分の動きをイメージした。
なぜだろう、どアップになった猫の目がやはり、何かを訴えている。
瞳の茶色が、チョコレートみたいに甘い。
A「君、ヒチョルシに恋してるの?」
膝の上に乗せた猫を撫でる。
ツヤツヤした毛並みの感覚。
A「私じゃなくてヒチョルシに撫でられたい?」
ミャア、という鳴き声が肯定の返事みたい。
ヒチョルシの姿を探しに立ち上がったら、
頭に何かが当たった。
何かと思って上を向いたら、噂のヒチョルシの顔!
近い、危うく事故りそうになった!
hc「俺を探しに?」
A「え、ええ……!」
慌てて動いたから、猫が私の腕を抜け出る。
ヒチョルシがすぐさま猫を抱え上げた。
慣れた手つき。
hc「俺が好きなのか?」
自分の方に猫の顔を向ける。
すると突然猫が顔をペロペロ。
hc「駄目駄目、メイクしてるから!
不味いし体に毒だぞ」
何という猫コン。
化粧が落ちるから舐めるなと言っているわけではなくて、
猫の方の心配をしている。
私が座っていた椅子をしれっと自分のものにし、
hc「どれどれ……」
と猫を裏返しにするヒチョルシ。
突然ヒチョルシが大声を上げた!
hc「何なんだ! こいつ男じゃねーか!」
何で怒るの。
hc「お前、だからAの膝の上でウルウルな目!」
いや、違うでしょ。
A「猫が怖がっているじゃない……」
hc「知らん!」
ぷいっとそっぽを向くヒチョルシ。
何で拗ねるの。
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←シーン1 hc
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作者名:スヒョン | 作成日時:2014年4月1日 18時