ヒニムの中心 (ページ34)

今日:5 hit、昨日:11 hit、合計:41,049 hit

冷たい視線 you ページ34

脚本家の先生に抗議に行ったはずが、その人はヒチョルシの幼馴染だった。

感動の再会、的に目に涙を浮かべヒチョルシに抱きつくイギョン先生。

これは完全にキム・A乙な状態……。

私に背中を向けているからヒチョルシの表情は分からないが、

脚本家の先生の表情はしっかり見えた。

涙目が、ウルウルじゃなくてギラギラといった光り方に見えて、

目が合った訳ではないのにゾッとしてしまったのはなぜだろう。

体を離してから、

hc「お前、元気だったか？」

yg「うん。オッパも元気だった？」

hc「もちろん。TVで見てただろ？」

yg「ばれた？」

他愛ない会話を、上品な笑いとともに楽しむ2人。

どうすれば良いのか分からなくなって立ち尽くしていると、

会話が一段落した二人がこちらを向いた。

hc「二人とも紹介するよ。

こちらは俺の幼馴染のホン・イギョン」

イギョン先生の方を指しそう言ってから、

今度は私を指すヒチョルシ。

hc「そしてこちらは俺の……小動物？

歌手のキム・A」

イギョン先生の冷ややかな目線の前で、

何を言い出すのかと思っていたら爆弾発言。

先生の目がつり上がって見える。

数歩ゆったりと私の方に歩いてきたと思ったら、

yg「よろしくお願いします」

そう言って微笑む先生。