オレンジ ワールド_1 ページ1
恋愛の仕方なんて正直もう忘れた。
似合わないことなんて分かりきっている煙草をふかしながら 俺は夕焼けを見つめていた。
桐山「橙色、やなぁ…」
屋上。
ここが唯一の喫煙スペース。
煙草を吸う人が生きづらい世の中になった。
…
「…ねぇ、さっきからなにしてんの？
誰に向かってしゃべってんの？
怖っ。なに、なんかいるの？ここに、」
桐山「なぁ、今のめっちゃかっこええと思わへん！？
なんかのドラマみたいやったやろ！！」
「…そういうの似合わないからやめなよ」
桐山「そう？
案外様になってるかなぁって思っててんけど」
そう言いながら煙草の火を消す。
「…ていうか私たち高校生だし。煙草ダメだし。」
桐山「うん、知ってる。
でもこれ電子タバコやからセーフやろ？」
「電子タバコなのは知ってるよ。
でもさ、やっぱり似合わないからやめなよ」
桐山「どうしても俺に煙草やめさせたいんやなぁ、Aは」
俺にどうしても煙草を吸ってほしくないという彼女は俺の…
A「20歳になったときに照史が本物の煙草吸い始めたら嫌だもん」
桐山「なんで嫌なん？」
A「臭いし。不健康だし。メリットない」
桐山「ええやん、俺の自由なんやし」
A「照史に早死にされたくない」
桐山「なんで？」
A「なんでって…めんどくさ。
“なんで？”ばっかり言う男ってほんと嫌い」
桐山「えー？嫌いとか言わんといてや〜」
俺の…なんなんやろ。
彼女…ではない。
幼なじみ…でもない。
高校に入り、たくさんできた友達のうちのひとり。
それでも 毎日のように 俺らは一緒にいた。
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なこたん(プロフ) - ひのりーるさん» いえいえ！素敵な作品ですね、次の更新も楽しみにしています♪頑張ってください。 (2016年11月27日 16時) (
レス) id: 3e52d8806d (このIDを非表示/違反報告)
ひのりーる(プロフ) - なこたんさん» ご指摘ありがとうございますm(_ _)m 全く気がつきませんでした… 修正していただきました！ (2016年11月27日 16時) (レス) id: c73deeb403 (このIDを非表示/違反報告)
なこたん(プロフ) - 禁煙スペース、ではなく喫煙スペース、ではないでしょうか？すみません、気になったので(^^; (2016年11月27日 15時) (レス) id: 3e52d8806d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひのりーる
| 作成日時：2016年11月3日 16時
