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ふたりで式場に戻ると…
桐山「え、なんかもう片付いてへん？」
A「花嫁いなくなったからってこんなすぐ片付けする…？」
会場は ほとんど片付けられていた。
・
「やっと戻ってきたか」
A「お父さん…」
Aのお父さんの顔は険しい。
…まぁそりゃそうやろな。
いきなり娘の結婚式ぶち壊されたんやから。
俺は 力いっぱい拳を握りしめた。
桐山「…あの！俺、まだ高校生ですけど
これから一生懸命働いてAさんのこと幸せにできるように頑張るので…
せやから お願いします！
結婚させんといてください！」
とにかく全力で頭を下げた。
こんなんで許してもらえるなんて思ってへん。
殴られる覚悟だってできてる。
せやから…せやから…
・
・
「うん、いいよ」
桐山「…へ？」
俺 今 相当間抜けな声出したと思う。
A「え、いいの？」
「いいって言ってんじゃん。しつこいなぁ…」
え、お父さんノリ軽っ。
「Aはその子のことが好きなんだろ？
じゃあ許す」
A「結婚式、台無しにしたのに？」
・
「あぁ、あれな、
出席者も式場のスタッフもみんな役者役者」
桐山「…え？」
「許嫁っていうのは本当だったんだけどね？
Aに好きな人がいるなら
その人と一緒になってほしかったんだ。
でもAが言わないからさ〜。
結婚式やるって言ったら相手連れてくるかな、って思ったのに」
A「…なにそれ。
なんなのそれ…
お父さん意味わかんないほんとに！
私、めちゃくちゃ悩んだんだよ？
照史のこと好きなのにどうにもできなくて…
進路だって…家庭に入れっていうから…
ほんとにっ、ほんとに悩んで…！」
「ごめんなぁ。
…でもまぁ結果オーライじゃん？
お父さんもこうやって照史くんと会えたんだし」
A「それはお父さんの都合じゃん…」
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なこたん(プロフ) - ひのりーるさん» いえいえ！素敵な作品ですね、次の更新も楽しみにしています♪頑張ってください。 (2016年11月27日 16時) (
レス) id: 3e52d8806d (このIDを非表示/違反報告)
ひのりーる(プロフ) - なこたんさん» ご指摘ありがとうございますm(_ _)m 全く気がつきませんでした… 修正していただきました！ (2016年11月27日 16時) (レス) id: c73deeb403 (このIDを非表示/違反報告)
なこたん(プロフ) - 禁煙スペース、ではなく喫煙スペース、ではないでしょうか？すみません、気になったので(^^; (2016年11月27日 15時) (レス) id: 3e52d8806d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひのりーる
| 作成日時：2016年11月3日 16時
