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中間「あの…」
するとしばらくしてから
中間さんがカウンターのほうにきて
俺に声を掛けて。
神山「どうされました？」
中間「Aさんがあそこで寝てもうたんですけど…」
テーブル席を指さしながらそう言った。
神山「え、Aさんが？めずらしい…」
酔いつぶれるなんてそんなこと滅多にないのに。
中間「多分、俺のペースに合わせて飲んでたんやと思います。
俺、わりとお酒に強くて…
せやからやめとき言うたのに…」
なんだかそわそわしている中間さん。
…きっともう帰りたいんちゃうかな。
神山「あの…もしよろしければ、
僕 朝までお店にいるので、お任せしてもらっても大丈夫ですよ。
中間さんお帰りになられますか？」
やっぱり帰りたかったらしい中間さんは
それを聞いて表情を明るくした。
中間「すみません、ほんまに。
Aさんは明日休みなんですけど俺は仕事があって…
申し訳ないんですけどお任せしてもいいですか？」
神山「はい、大丈夫ですよ」
中間「あ、これお代です。
おつり、いらないです。
Aさんのことよろしく頼みます」
そう言って帰っていった中間さん。
…おつりいらん言うてた。
そういえば高そうなスーツ着てたな。
靴もピッカピカやった。
金持ちか…。
まぁ社長さんやしなぁ。すごいな…
…ってそんなこと考えてる場合ちゃう。
Aさんどうにかせな。
とりあえずお店にあるいちばん大きなソファに寝かせて、毛布をかけた。
神山「寝顔も可愛い…」
いつもはしっかりしていて隙なんて1ミリもあらへんのに やっぱり寝てる時は無防備。
神山「…そうや、片付けしよ」
お店は閉めたけどまだ片付けは残っていて。
カウンターに戻ろうとした俺。
すると…
A「ともひろ…さん…」
…俺の名前、呼んだよな。
・
・
A「すき…なん、て…いえま、せん…よ…」
…すき？
神山「…今 “すき” って…
俺のことすきって…？」
嘘やん。え、え、嘘やろ。え、ほんまに？
いや確かに言うてたよな。
…でも寝言やで？
神山「あかん、落ち着こ。」
とりあえず片付けや。
朝もう１回聞こう。
ちゃんと起きてから本人に聞こう。
そうや、そうしよう。
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なこたん(プロフ) - ひのりーるさん» いえいえ！素敵な作品ですね、次の更新も楽しみにしています♪頑張ってください。 (2016年11月27日 16時) (
レス) id: 3e52d8806d (このIDを非表示/違反報告)
ひのりーる(プロフ) - なこたんさん» ご指摘ありがとうございますm(_ _)m 全く気がつきませんでした… 修正していただきました！ (2016年11月27日 16時) (レス) id: c73deeb403 (このIDを非表示/違反報告)
なこたん(プロフ) - 禁煙スペース、ではなく喫煙スペース、ではないでしょうか？すみません、気になったので(^^; (2016年11月27日 15時) (レス) id: 3e52d8806d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひのりーる
| 作成日時：2016年11月3日 16時
