Colorful Magic ４

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パイプオルガンの音色が流れてきた。

それと同時に、ともに腕に掴まってきて、二人して歩き出す。


(そうしてって、係の人に言われてたからな)



駆けつけてくれたみんなが、
色とりどりのフラワーシャワーを浴びせてくれる中を進んでく。

重厚な雰囲気の、教会の扉。

開いてくれたのは、流星と小瀧。


「しげ、神ちゃん、ほんまにおめでとう！」


「ずっと幸せでな！」


二人の言葉に涙腺、既に緩みそうや。


教会の中へ一歩踏み出して、
もっと驚いた。


うちの両親と姉ちゃん、
とものお父さんと、
義理のお母さん、
それに大きくなった妹ちゃんまで来てくれてるねん。


ともも、これは知らんかったみたいで、
驚いて、俺を見た。


拍手と結婚行進曲。

進む先の祭壇には、神父様が。


俺たちは神様に、
ここにいてくれる、みんなに、誓う。


生涯、お互いを愛して敬っていくって・・・


















ともが中間さんに報告したら、
中間さんが友達や家族に声かけてくれてんて。


この４年間も。

仕事にかこつけて、
月に一回は、
アメリカの俺らの愛の巣まで押しかけて来ては、
ともにべたべたしよって。

俺をヒヤヒヤさせてくる、
張本人やけどな。


けど、これでやっと、
俺に託してくれてんな、って、思てええよな？


ライバル去ってくれたと思たのに。

式の３日後。

帰国の空港のロビーで、


一人、並んでる飛行機を見てたら、
中間さんが俺の隣に立って。


「智洋のこと泣かせたら、
容赦せずに奪うからな」


終わりのないライバル宣言、来たわ。


「結婚式に来て、祝ってくれたってことは、
諦めてくれはったんちゃうんすか！」


「諦めるなんて言うてませんけど？」


「中間さん、粘着質っすね。
モテへんでしょ？」


「モテるわ！」


「えー！嘘やん。
いつまで経っても彼女出来ひんみたいやし」


「クソしげ。
次はビジネスでやり返したるから覚えとけや」


「負けへんし。
いうか、協力共同してやっていきましょうよ」


「まあな、そこはよろしくお手柔らかに頼むわ」


そう、俺な、今月から、
とものお父さんの会社に入ることになってん。


なんていうか、婿養子的な？

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