Colorful Magic ４

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「とも、ステージの後で疲れてるんやから、
外で食べたら良かったのに」


「昼間のうちに下拵えしといたから、
あとはあっためるだけやねん。
待っといてな」


「とも、めっちゃ手際ええやん」


「料理は、子供の頃、
民宿やってた婆ちゃんに教わっててん。
一人暮らしなってから、
再開したけど、
結構筋はええと思うで」


「期待しとく」


座ってて言うてんのに、
大毅がキッチンに入って来て、
俺の後ろにピタッとくっついてくる。

腰、密着してるし、
耳元に息かかるって！


「集中出来ひんからあっち行っといて！」


「ごめんごめん。
とも、耳、弱いんやったよな」


「ちゃうって！
ドキドキすんの！」


「意味おんなじやんか」


「大毅のあほ！
唐揚げ一個減らすで？」


「ごめんごめん。
ともが可愛ええから、
からかいたなるねんて。
飲み物とか先に運んどくな」


「ありがと」


一緒に暮らしたら、こんな感じかな、とか、
妄想してまう。

大毅、何日、こっちにおれるんやろう。


春休みの間だけやんな。


寂しい・・・


会えたばっかやのに、
考えるのはやめよ。


今は大毅との時間を思いっきり楽しまな。



俺の作った唐揚げとサラダとコンソメスープ。

大毅は、


「めっちゃ美味い、やばい」


ほんまに、美味しそうに頬張ってくれた。



ここに引っ越す時、
狭くなるから、
ソファは処分してしもてさ。

座るとこもなくて、
窓枠にもたれて、
二人で外の下町を眺めてる。


「俺のニラ料理とは格段に違うかったな」


大毅がまた褒めてくれて、嬉しいて、にやける。


「年末年始に作ってくれた、
大毅のご飯も美味しかったで」


「あんなんで良ければ、いつでもまた作るわ。
そうや、料理当番決める？」


「？？？当番って何？
しばらくだけやし、
俺が作るからええで？」


「このアパートのあたりも、
あんま治安良くないんちゃう？
さっき帰ってる途中、思っててんけど」


「うん。そうかも。
家賃がとにかく安いねん」


「心配やから、
引っ越そか。
なるべくはよ」


「大毅、さっきから何言うてんの？」

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