Colorful Magic ４

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「めちゃめちゃ美味かった！
初体験やったで。
あんな繊細な味。
高級ホテルのお節料理食べることって、
俺の人生で二度とないやろな。
感動した」

　
「良かった」


ともがくすくす笑うてる。


「やっぱ撤回。
いつかは、
毎年ともにお節料理食べさせてあげられるぐらい、
稼ぐ男になりたい」


「ふふ。
大毅と一緒なら、
俺はお餅だけで充分やで」


「ともは欲のない子やな」


「あ、嘘。
俺も頑張って、
いつかは自分の力で、
大毅にホテルのお節、
食べさせてあげたい」


「その気持ちだけで嬉しい」


ともが恥ずかしそうにはにかむ。


この表情する時は・・・


「とも、キスして欲しい？」


「なっ、なんでっ！そんな事聞くんっ？」


「当たりやろ？」


「ちゃ、ちゃ、ちゃうもんっ」


「とーも。
違わんやろ？
もー、素直になり？
はよねだってみ？」


「大毅、うるさい」


ともが俺のほっべた、
両手で包む。

上から見下ろされて、
ちょっと、ドキッとなった瞬間。


ともの方から、キスされた。


ほんまのほんまに、不意打ちやって。


瞬き、忘れてた。


「大毅、大丈夫？
意識どっか飛んでるけど・・・」


「そらそうやろっ。
あ、あ、あんな・・・」


「あんな？」


「とも！もっかいして！
感覚消えてもうた！」


「んー、どうしよっかな。
大毅が上手におねだり出来たらにしよかな」


「ぬう、とも、
生意気やな」


「俺かて、たまには反撃したいねんもん。
大毅にいじめられてばっかりやし」


「あれは、いじめてんのちゃうの！
甘やかしてんの！」


「じゃあ俺も大毅を甘やかすん。
なあ、大毅、キスして欲しい？」


「ぬ、ぬぬぬ。
して、欲しいです」


「じゃあ、大毅、ねだってみ？
ちゃあんと可愛いくな？」


「とも。
俺に、キ、キ、キスして」


「吃ってたからあかんよ」


「とものけち」


「けちでもええの。
もう一回、言うてみて？」


「とも、キスしてや。
いっぱいして」


「可愛いなあ、大毅」


ともが、俺のほっぺたにちゅってして、
それから、軽く唇に触れた。

離れた瞬間。

ともの手首掴んで、
ソファに寝かせて、
覆い被さってく。

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