Colorful Magic ４

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「ニラだらけやな、これ」


流星はぽつんと一言だけ。


「しげちゃん特製豚ニラ火鍋。
美味いやろ？」


「まあ、美味いけど・・・
ニラ臭くなりそう」


流星、俺には手厳しいやんけっ。


ともは、美味しい、美味しいって、
嬉しそうに頬張ってる。


はあ、可愛え。

この世の生き物の中で一番可愛ええて。




ご馳走様したら、
ともと小瀧は洗いもんするって、
いそいそとキッチンに消えてった。

なんか、
彼女側同士、
二人だけで話したいことあるみたいやねんな。
　

いうても、
狭い部屋で、
すぐそこやし、
丸見えやねんけどな。


残された流星と俺は、
静かに、酒の残り飲んどるわけやけど。


「なあ、流星」


「何？」


「もうちょい、
小瀧の教育した方がええんちゃう？
甘やかし過ぎやろ。
尻に敷かれっばなしやん」


つい珍しい口出ししてしもた。


「しゃあないねんて」


「何がしゃあないねん」


「そんなん、俺が先に惚れたからやん」


「先に惚れたらそうなるん？」


「望に心変わりされたら、思うと怖いねん」


「それは分かるけど、
やりたい放題やんけ、あいつ」


「不安やねんて。
望、モテる上に、
惚れっぽいねん。
口説かれたらすぐその気になるし」


「ふうん」


「ふらふらどっか行ってまいそうやろ？」


「そうでもないんちゃうん？
あんな嫉妬深いねんから。
まあ俺には恋愛んことはよう分からんけど」


「なんや、慰めになってへんやん」


「流星みたいなイケメンでも、
楽勝ちゃうねんなあって、
感慨深いな」


「しげ、殴ってええ？」


「ごめんごめん。
けど、小瀧、流星にベタ惚れやん。
大丈夫やって。
俺への態度を改めるよう、
ちゃーんと説教しといてや？」


「それは無理かも」


「彼氏のくせに情けないなあ」


その、彼女ポジの二人はって言うと、

キッチンできゃっきゃっやっとる。


食後にアイス食べるからって、
紅茶沸かしてくれてるらしい。


「神ちゃん、しげ、そない独占欲強いん？
ここにキスの痕ついてる」


小瀧のでかい声が聞こえてきた。

なんの話？


「嘘やっ。
大毅、また・・・」


・・・あ。

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