Colorful Magic ４

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「望、写真なんか見んでも、
俺、目の前におるやん。
はよ鍋出来たから食べよか」


流星が、小瀧の顔覗き込んだら、
小瀧、真っ赤っかんなった。


なんや、
可愛ええとこあるやんか、
思た俺があほやった。


「ええやんか。
見たいねんもんっ。
流星が絶対に見せてくれへんのが悪いねんっ」


「実家に置いてるから、見せられへんだけやって」


「嘘やもん。
俺に見られたない理由があるねや・・・」


「何もないって。
な？はよ片付けてご飯にしよ？」


流星の慌てっぷり。

あやしいですて、
自ら吐いてるようなもんやろ。


多分、あれやろな。

文化祭ん時のおふざけ過ぎたやつ。


「あっ！これ何っ！
康二先輩にちゅうされてる！」


あー、見つかったー。


「ちゃうねんて。
望、聞いてや。
それは写真撮る時に、
康二がふざけてやってきただけやねんて」


「流星も満更とちゃう顔してる！」


「してへんて。
無の顔してるやんか」


学祭の時に、
コスプレカフェやって。

康二が白雪姫で、
流星が王子様やっとったからな。

康二がふざけて、流星のほっぺたにちゅうしてん。

そんだけやねんけど。


「望、機嫌直して？」


「嫌やっ。
流星が隠し事したもん」


「隠すつもりなんかなかってんて」


流星も、ほっときゃええのに、
小瀧には、なんで、こんな下からやねんて。


甘過ぎやろ。


「小瀧、ネチネチ言い過ぎ。
いつか振られんで？」


俺の冷静な突っ込みに、
小瀧が涙目で睨んでくる。

ほしたら、
流星、


「望は悪ないよ？
俺が悪いねんな」


でれでれの顔して、謝ってるねん。


これ、ほんまに、あのクールな流星か？


「そうやで！流星、反省して」


「反省するって。
な？ご飯にしよ。
望、ビール飲む？
それか酎ハイ？ワイン？」


「ワインがええ」


「よし、入れたるから」


なんでそんなわがままがまかり通るねん。


「流星、やっぱ好き」


うげー。蕁麻疹出るやろ。

流星、耳まで真っ赤っかなってるねんで？


惚れたが負けってよう言うたもんやで。

ほんま。


そういや、
流星から好きになってんやろ？

この二人の馴れ初めって知らんよな。

ま、どうでもええけどなっ。


鍋の感想。

わくわくして待っとったら。

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