Colorful Magic ２

５ ページ40

選択理系クラスで、
今年もまた、
流星もともも、康二も、一緒。


今日は健康診断やねんけど・・・

保健室。


流星が上半身裸の俺をじっと見つめてきて。


「望のやつ、
なんでいつまでも、
しげなんか想ってんねやろ。
しげより俺のがええ男やんな？」


真顔で本人に面と向かって聞いてくんの、
失礼過ぎひんか？


そこに、

ともが嬉しそうにはしゃいで、走って来た。


「大毅！大毅見て！
去年より身長伸びてた！
170センチなった！」


嬉しそうに、測定のプリント見せてくるねんけど。

上、まだ裸のまんまやし！

慌てて、俺の制服のシャツ、
羽織らせてもうたわ。


「良かったな、とも」


よしよししたけど、
身長なんかどうでもええのに。

ともは、何でも可愛ええから！


「大毅は？
去年より伸びた？」


さっきもらったばっかのプリントを見てみる。


「ああ、うん。
去年は１６９で、」


「あ、去年、俺とおんなじやった！」


ともがにこにこしてる。


「今年は１７２.３やって」


「・・・なんでそんな伸びるん。
大毅、ずるい。
俺も伸びたい」


とものショックの受け方。


なんで彼氏の身長高なって落ち込むねん。


「ともは可愛ええからええの！」


「むう」


拗ねた顔も可愛ええなあ。


「俺が彼氏やねんから、
ちょっとぐらい俺のが高い方がかっこつくやん。
花持たせてや」


「そうかなあ？」


首かしげてる表情も、
俺のシャツ着てる姿も。

可愛いて、きゅんし過ぎて、息絶えそう。


「そうやで？」


ああ、ここでキスしてまいたいぐらい。


「お二人さん、いちゃつくんは部屋だけにしてくれへん？」


流星が、ちって舌打ちしてる。


「ごめん、ごめん」


チラッと見えたけど、
流星の身長、１７９書いてるねん。

彫刻みたいに整った顔してるし。

そのくせ、抜けてて天然で、
残念なイケメン感あるとこが、

逆に緊張せんでええし。


小瀧、ほんまになんで流星に落ちひんねやろ。

流星より俺って。


相当、変わってるよな。


て、自分で言うてて、虚しいやろ！


話してるうちに、俺らが最後んなってる。

６→←４

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す