Colorful Magic ２

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二階の俺ん部屋に到着するなり、
息つく間もなく甘々な時間再開。

せっかく着せた俺の部屋着は、
すぐに脱がせてもうた。


狭いシングルベッドの上。

心も身体も繋がったまんま、
新しい年を迎えた。


幸せの絶頂にて、
新年早々、放心中。


「大毅の部屋、いかにも大毅の部屋やなあ」


「どういう意味？」


「のび太の部屋みたいやん」


「はあ？」


「小学生の部屋みたい」


「うっちゃい。
ほんま生意気な子や」


おでこ、突っついて、
それから、素早くキス。


「生意気やのに、キスしてくれた」


「生意気やけど、世界一大事な俺の宝物」


今度は、ほっぺにキス。

もう止まらへんかって、唇にも。


「大毅も俺の宝物」


ともが、俺の目の下の窪みに、
指先で触れる。

ともの手、あまりにも綺麗で繊細で。

いつも見惚れるねん。


「大毅の家族ええなあ。
みんな明るておもろい。
大毅がいっぱいおるみたい」


「なんやそれ。
おかんも姉ちゃんも、はしゃぎ過ぎやねん。
恥ずいわ」


「子供の頃の大毅の話聞けて、
嬉しかったなあ」


「俺は穴があったら入りたかったで」


笑い合ってたら、
不意に、ともが黙り込んで・・・


それから、照れくさそうに。


「大毅、ありがとう」


ぽつんと呟く。


「ん？何が？」


「寂しくない、
幸せなお正月は久しぶり」


「とも・・・」


「大毅、今年もよろしくな。
そんで来年も再来年も、その次も。
もう約束してもええ？」


「こちらこそ。
未来永劫よろしくな」


「嬉しっ」


「とも。俺らはずっと一緒やで？」

俺が寂しい想いなんか、
絶対にさせへんから・・・


「うん。
ずっとな。約束な」


とも、安心したんか、
小さな寝息を立て始めた。


「こんな無防備な顔。
俺だけにしか見せたらあかんで？」


ともの寝顔は、天使そのもの。

いくら見てても見飽きひん。


大事に大事にせな、壊れてしまう。


「好きやで、とも。
愛してる・・・」


生まれて初めて、自然と、
そんなセリフが出てきて。

そんな自分に照れてる。


守る人が出来たから。


俺は昨日より強くなれて。

明日はもっと、大人になる。


宝物を守れるように・・・

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