藍色と飴色8 ページ10
【萩本side】
控え室に戻り、イライラが蓄積されている火神君を落ち着かせてからこれからの作戦を考える
戦略的に藍川さんは必ず出てくるとして…
問題なのは、花宮先輩がどんな作戦を立ててくるか
花宮先輩は頭がいいから、スティールだって簡単にできる
というか、パスコースを読んでくるのだ
黒子君がパスコースを変えれば…とも思ったけど、木吉先輩がインサイドにいる状態でそれをやるのは少し厳しい
だからこそ、日向先輩の3Pがほしいとこなんだけどな…
______
後半が始まり、新たにコートに入ってきたのは大仏のようなホクロの人
相田「水樹ちゃん、今出てきた５番の情報はある？」
萩本「それが…いつも第四Qしか出ていないらしくて、よくわかってないんです。わかっていることと言えば、“パワー型Cじゃない”ってことですかね…」
最も有力なのは…頭脳戦が強いという可能性かな…
…けど…もしあの人の頭脳が“花宮先輩以下”だったとしたら______
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【柳浜side】
桜井「あの５番が出てきてから、花宮さんのスティールが増えましたね…」
今吉「アイツは天才やからなぁ」
若松「そりゃ無冠の五将ならやっぱり…」
今吉「そうやない。頭の話や。アイツめっちゃ賢いねん」
それは勉強の意味でも…勘の意味でもや
宮ちゃんと萩ちゃん、あとは藤ちゃんなんかも、どっちもの方やけど
今吉「中学一緒やけど、勉強せんでも模試は常に上位やった」
若松「えっ、霞ヶ丘で…！？」
まあ珍しいわな
俺はどう頑張っても４位以上は取れへんかったし
今吉「アイツは一度見た試合は完璧にトレースできる。それをもとに、チームの動きを解析してまうんや」
それは俺ら霞ヶ丘の強さの秘訣でもあった
今吉さんの性格の悪さが表れる作戦、花宮先輩の予測…
今吉「まあトレースして解析やったら、“マネ2人にもできる”。多分飴宮とかも大体の予測は立てられるやろ」
そしてそれを確率させる瑠璃先輩と萩ちゃんの情報…
あとはやっぱり______
今吉「誠凛のスタイルはパスワークを基本としたチームバスケット…それも相当ハイレベルのな…全員が常にフロアバランスを見て、効率の良い最良の選択をする…が、それが罠や。花宮は相手の攻撃パターンを全部読み切ってボールを奪う」
柳浜「恐らく餌になっとるのは
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作者名：湊 | 作成日時：2020年8月1日 19時
