藍色と飴色7 ページ9
【飴宮side】
45：40で第二Qを終えた
俺の主な得点は2点の方が多いってのもあり、少しずつ追いつかれているのがわかる
チラリと霧崎第一の方を見れば、花宮先輩は相当イラついているように見えた
イラつきからか、黒子にも気づいていない
特殊な目はなくとも、普通の人よりは察知する筈なのだ…ずっと対決してきたのだから
黒子「なんで、そんな卑怯なやり方で戦うんですか…？そうやってもし勝ったとしても、楽しいんですか…？」
萩本「！待って黒子君…っ！」
余計に煽るだけだと水樹が声をかけようとしたが、その続きは言わなかった
花宮先輩の目が見開かれたからだろうか
花宮「そんなわけないだろ…でもこうでもしなきゃ、どうやってキセキの世代や天光の師表をはじめとする強豪に勝てるって言うんだ…！俺には約束があるんだ…どうしてもWCで優勝して______」
飴宮「そんなわかりやすい嘘つかないでください」
「「！」」
中学時代の花宮先輩は確かに“そうだった”かもしれない…けど、今は違う…
飴宮「“隠して我慢してる”のわかってます」
萩本/黒子/藍川「「！？」」
花宮「！！…」
中学の頃はこんなに酷くはなかった
花宮「ﾌﾊｯお前らが歯軋りすんのはこれからだ」
そう言って控え室に行った花宮先輩を見つめている藍川さん
表情からはわからないが、その手は堅く握られていた
【花宮side】
ああイライラする…
木吉の真っ直ぐさは、俺にはない真っ直ぐさだ
自分の行動が生んだ結果だから仕方がねぇと思うが、萩本には目が合った瞬間そらされた
…それもそうかもしれねぇけどな…
俺がラフプレーをしたのは三年前…“あること”に腹を立て、気づいたら______
“ソイツ”を思って腹を立てたのに、“ソイツ”は泣いていた
それを見た瞬間思ったんだ…『もうなんとでもなれ』ってな…
それから高校に進学し、また怒りは増えていった______
______
花宮『アンタに聞きたいことがある。アンタもしかして______』
相手『！…知らない方がいいよ、そんなこと。…それに、本人にも知ってほしくない』
は……？
どういう意味だよ…？
______
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 43人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：湊 | 作成日時：2020年8月1日 19時
