【黒バス】俺らキセキの世代とは違うんだけど④ (ページ8)

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藍色と飴色6 ページ8

【萩本side】

第一Qが終わり、選手達がベンチに戻ってくる

痣が…増えてる…

相田「さっき水樹ちゃんが予測を立ててくれたわ。第二Q、いよいよ出番よ、飴宮君！」

飴宮「はい」

第一Qを誠凛リードで終えたとなれば、たとえ花宮先輩でも多少は警戒する筈だ

多分、桜太と私の考えもおおよそ読めてる

それでも…“あえて先輩の思い通りに動いて突破口を考える”

頭脳的に張り合うならそこしかないから

ただ一つ誤算だったのが、日向先輩の3Pが決まらないことだ

萩本「日向先輩、いつもよりも肩に力が入っています。先輩のシュートは他の人よりも特に“気の入れ込み”が肝です。あまり背負いすぎず、肩の力を抜いてください」

日向「ああ…」

霧崎第一は主な標的をインサイドの木吉先輩に絞っている

つまり、アウトサイドであり攻撃力の高い藍川さんと、比較的ラフプレーの少ない山崎(8番)を入れ替えてもプラマイで言えばプラスになる

温存した桜太は別として、ラフプレーを受けないために精神尖らせている選手の体力的なことも考えての判断だ

ラフプレーなしでも普通に強いのはわかってたけど…

______

黒子君と桜太、８番のSGと藍川さんを交代して再開した第二Q

桜太がボールを持ち、シュート体勢に入ろうとする

けど…

飴宮「(体勢読まれてるな…)」

藍川「ｷｭｯｷｭｯ))」

藍川さんのマークが外せず、シュートできないでいた

藍川さんはシューターとしての実力は勿論だが、どちらかと言えば“アウトサイドDF”に特化したSGだ

周りを見たりとか、相手の動きとか考えを読むのが上手いんだろうな…

緑間君がDF上手いのも藍川さんの影響だ

火神「ﾀﾞｯ))
(スクリーンかけるのも一筋縄じゃいかねぇとか…！)」

けど一瞬…ほんの一瞬でも藍川さんの思考を他に移すことができれば…

飴宮「ｼｭｯ))」

ﾊﾞｼｭｯ!))ピーーー！！

桜太には十分だ

藍川「流石だね、飴君」

飴宮「勝つつもりで戦ってるんで」

藍川「それはどうかな？」

______

藍川「ﾀﾞﾑｯ))ｼｭｯ))」

飴宮「！
(ドリブルで交わされた…！)」

ｽﾊﾟｧｯ！))ピーーー！！

相変わらずシュートまでが滑らかだ…

フェイクとかドリブル能力も高かったもんな…