藍色と飴色4 ページ6
【萩本side】
“あの日”も…花宮先輩達にはいつもの
怪我だけはしてほしくない
そう思ってかけた言葉が…
______花宮『ﾁｯ))』
相手『！？』______
あんな風に返ってくるなんて思ってもみなかったの
______
昨日木吉先輩の話を聞いて、黒子君も火神君も、俄然やる気に溢れていた
その証拠に黒子君は、開始から
黒子君のドライブから火神君へのアリウープ
誠凛は最初からフルで来るのが得意なんだろう
スロースターターなのは桜太と______
先制点を取ったところで、霧崎第一の反撃
予想以上の荒っぽいスクリーンとプレーで点を取られた
おかげで火神君のイライラは蓄積されている
小金井「ちょ、マジかよ…！？
ここまでの全試合、霧崎第一と戦ったところは必ず負傷者が出てる…！？」
特に狙われるのは、やはりエースや主力の選手
良い悪いは別として、花宮先輩の頭の回転はやはり化け物レベルだ
そして悔しいけど、バスケのセンスだって持ち合わせている
花宮先輩がドリブルしているところを見ると嫌でも思い出してきてしまった…
花宮先輩が初めてラフプレーをしてしまった“あの日のこと”…
…“楽しんでバスケをしていた…あの日々を”
______
暫くしてTOを取った
途中、イライラが爆発して前ガムさん(前髪＋ガム)に殴りかかろうとした火神君だったが、黒子君が止めてくれた
萩本「日向先輩、氷どうぞ」
日向「おう、サンキューな」
見るからに痛そうな痣…
それを見た木吉先輩の表情は少し曇る
そして言った…
木吉「インサイドは俺だけでいい。4人はアウトサイドを頼む」
と…
勿論全員の表情は困惑一色になる
ただ…桜太は前髪で表情が見えなかった
日向「何言ってんだ木吉！中が特にラフプレーが酷いんだろ！そんなことしたら、お前が集中的に痛めつけられるだけじゃねぇか！！」
それでもやると…そう言い続ける木吉先輩の瞳は、絶対に曲げないという意思が宿っていた
飴宮「ｸｯ…」
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作者名：湊 | 作成日時：2020年8月1日 19時
