【黒バス】俺らキセキの世代とは違うんだけど④ (ページ48)

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橙色と柳色5 ページ48

【橙沢side】

柳浜「で、奇術師(俺)にヒントでももらいに来たんか？生憎と与えられるヒントなんて持ってへんで」

橙沢「…それでいいさ。僕はなんとしてでも桜太君に勝って準決勝で戦わないといけない。そのためならなんだってやってやる…！」

そう…こんなところで負けるわけにはいかないんだ…

柳浜「…沢ちゃんがそこまで準決勝にこだわるのは、ただ宮ちゃんに勝ちたいからっちゅうことでも、チームのためでもないんやろ？どうしても…“黄ちゃんを自分の手で倒したい”んやろ？」

橙沢「っ…！！」

図星を突かれた…

ホント…なんでこんなに人の心に鋭いんだろうか、晴樹君は

柳浜「自分の手で黄ちゃんを倒せたらそれでええ。宮ちゃんと同じ理由でな。勝ち負けなんてこだわってへんやろ、“今の”沢ちゃんは」

橙沢「…」

柳浜「けど、俺は沢ちゃんが間違うてるとは思うてへんよ？沢ちゃんは萩ちゃん(幼馴染)のためにそうしたいんやろ？せやったらなんも悪くないやん。
そんな沢ちゃんに一つヒントを与えとくわ。

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＿＿＿今の沢ちゃんやと宮ちゃんには勝てへんよ」

ホント…晴樹君は性格悪い

そんなの態々言わなくてもいいじゃないか

橙沢「…わかってるんだよそんなこと…けど、それでも自分を止められない。
…最後に確かめたいことがあるんだ。桐皇VS誠凛の最後、桜太君は“ゾーンに入ってた”んだよね？」

時間が短すぎて、そして唐突すぎて気づいていない人が多かっただろう

けど幼馴染の変化に気付かない筈がない

そしてそれは、対決していた晴樹君なら雰囲気で感じ取れた筈だ

柳浜「…せや。入っとるのか入っとらんのかわからんくらい微妙な完成度のゾーンやったけどな。最後の最後にゾーン入るとか、流石に想定外やった。それも含めて思惑師には勝てんよって言いたかったんやけど…沢ちゃんの真っ直ぐさに心打たれたわ、頑張ってな」

読めない…晴樹君の心はどう頑張っても読めない…

橙沢「…ありがとう。またね」

柳浜「…とは言ったものの…沢ちゃんの厄介さは師表の中でもトップレベルやで…宮ちゃん」

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___橙色と柳色___

＿＿＿設定⑩

［橙沢直也(とうさわなおや)］

・陽泉高校一年生 8番-PG
・橙色の髪に緑色の瞳。垂れ目
・身長196㎝
・中2全中後にバスケ部を辞めた
・超長身PG
・元霞ヶ丘中バスケ部 9番-PG
・飴宮&萩本の幼馴染