【黒バス】俺らキセキの世代とは違うんだけど④ (ページ42)

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柳色と飴色7 ページ42

【No side】

青峰「負け…たのか…俺は…」

青峰は結果を受け入れられずに立ち止まっていた

そして奇術師(柳浜)は…

柳浜「最後にそんなん…反則やん…」

飴宮「柳浜」

柳浜「！宮ちゃん…」

飴宮「悪かったな。お前に全て押し付けたこと、本当に悪いと思ってる」

柳浜「…ﾌｯ宮ちゃん、謝るの向いてへんな？」

飴宮「黙れ」

いきなり辛辣になる飴宮だったが、心なしか表情は明るかった

柳浜「…攻撃してこんと思てたけど、そういうことやったんやな。今回は思惑師の勝ちや」

飴宮「…俺の勝ちじゃない。“誠凛の”勝ちだ」

柳浜「！」

その言葉は、柳浜に“またこの学校で戦おう”と遠回しに伝えるような言葉だった

柳浜「次は俺のブザービーターにしたるからな？」

日向「おい挨拶だ！」

2人以外全員並んでいたので、止めなければ恐らく延々と話していただろう

萩本「よかった…」

萩本は静かに涙を零した

審判「102：100で、誠凛高校の勝ち！礼！」

「「ありがとうございました！！」」

白泉「ﾊｯいいねぇ…俄然燃えてくる…」

＿＿＿in桐皇控え室

【柳浜side】

今吉「＿＿＿ちゅうわけで、ワシら三年はこれで引退や。今までありがとうな。新主将は若松にやってもらう。よろしゅう頼むわ」

その言葉が聞こえ、俺は無言で拍手を向けた

若松「ちょ…！えぇ！？つか柳浜は何拍手してんだよ！？」

今吉「大丈夫や。こういうのは習うより慣れろや」

若松「あ、いや、そうじゃなくて…切り替え早すぎっつーか…」

今吉「何言うてんねん。一回戦負けやで？悲しんどる隙があったら帰って練習せぇや」

先輩達の目には泣いた跡が残っていた

三年生ってなると…当たり前や…

若松「けど俺、今吉さんみたく、青峰と…やってけねぇっすよ、絶対」

今吉「青峰は嫌いか？」

若松「…嫌いっす」

今吉「じゃあ今、このチームで誰が一番強いと思っとる？」

若松「…青峰っす」

今吉「そんだけわかっとれば大丈夫や。何も心配しとらんで、ワシは」

こういう時の今吉さんの言い方はホンマに信じられるわ

…いつもは信じられんけど

若松「あ、そういやその青峰は…」

桜井「あ…行方不明で…その、桃井さんが探してますｯ！」

若松「ｲﾗｯあのガキ…！！」

その様子を微笑ましそうに見守る先輩達を見て、これが最後やったんやって痛感した