柳色と飴色4 ページ39
【柳浜side】
ホンマに参るわ…
峰ちゃん、ゾーンにも入ってまうもん…
俺には絶対に辿り着けない領域…
俺は“バスケが楽しかったから”上手くなれたんとちゃうもん…俺は、“負けたくなかったから”上手くなれた
背中を追って…逃げて…とにかく自分が強いと証明したかった
実際に強いと思うとこもある
けどな、やっぱ勝てんねん
さっき教えてもろた
俺は大馬鹿野郎やからな
飴宮「…どうしたんだよ。青峰のゾーンに怖気づいたたの？」
それでも…コートに立つ以上は＿＿＿
柳浜「…奇術師は…チームの雰囲気を上げる魔法のようなシュートが持ち味や。シュート以外でも、チームを一番に考える必要がある」
今の峰ちゃんにはサポートなんていらん…ゾーンに対抗できるのはゾーンに入った人間だけやから、宮ちゃんを止めることこそが最大のサポートであり、俺のこのチームでの存在意義や
【火神side】
クソ…
＿＿＿ｽﾊﾟｯ))ピーーー！！
クソ…なんでだよ…！
なんでこんなに俺は…弱ぇんだ…！！
絶対に勝つんだ…！
嫌なんだよ…もう、負けるのは…！
嫌なんだよ…こんなとこで終わっちまうのは…！
嫌なんだよ…もう、泣いてる仲間を見るのは…！
ここでやらなきゃ…いつやるんだよ…！！
＿＿＿ﾊﾞﾁｨｯ！))
【萩本side】
青峰君のゾーンにより、詰まっていた点差が再び開こうとしていた時だった…
＿＿＿ﾊﾞﾁｨｯ！))
「「！！？」」
火神君を抜いた青峰君
けど次の瞬間、ボールは青峰君の手から離れたのだ…火神君によって
今吉「(ありえへん…！ゾーンに入った青峰に反応したやと！？)」
柳浜「…ﾊｯ…冗談キツイてホンマ…」
火神君…
萩本「ゾーンに…入ってる…！！」
青峰「前言撤回するぜ…火神……お前、最高だな」
＿＿＿
黒子「あの、水樹さん」
萩本「なーに？」
黒子「飴宮君はゾーンに入ったことがあるんですか？」
萩本「え…？」
黒子「2人のゾーンを見ても、飴宮君は全く驚いていなさそうだったので…」
萩本「…あるよ、何回か。けど＿＿＿」
黒子「！」
そう話している間も青峰君と火神君の戦いは続いているけど、どちらも点が入らない状態だった
ゾーンに入ると不必要な情報をカットし、その分視野が広がるのだ
守備範囲は常人を遥かに超えているだろう
つまり生半可な手は逆に危険なのだ
けど…
萩本「今の青峰君…すごく楽しそう…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 43人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：湊 | 作成日時：2020年8月1日 19時
