青色と柳色10 ページ35
【萩本side】
中学の頃から…柳浜君は性格に反して、自分を過小評価することが多かった
口では大口叩いていても、心の中では怯えている
そんな彼だから…きっと桜太の後ろにいると思い込んでいたんだろう
“自分は思惑師に敵う部分はない”って…自分で決めつけていたんだろう
でも、少なくとも私達は…霞ヶ丘はそんなこと思っていなかった
飴宮「お前は大バカ野郎だよ」
柳浜「！…？」
賢いくせに、そんな簡単なことにも気づかない
もし柳浜君が意味のない存在だったとしたら、今吉先輩は絶対に桐皇に誘ったりしない
もし柳浜君が弱い選手だったら、監督は柳浜君を主将にしない
もし柳浜君が単純じゃないのなら、桜太より賢かったのなら…紺堂君と私の3人で霞ヶ丘を引っ張るなんてできなかった
柳浜君のことを“単純だ”と思ってる桜太は、柳浜君と戦うために…気づかせるために今コートに立った
______飴宮『きっと青峰と火神の対決を見た後なら______』______
柳浜君は______
柳浜「さあ…こっからが俺らの勝負やで…思惑師、思惑通りになんていかせへんで…？ｼｭｯ))」
飴宮「(俺が間に合わないと判断していきなり3P…もうこの時点で…)」
______“思惑通り”
______飴宮『単純な柳浜なら、青峰達の勝負に感化されて“今までにない程の本気の力を出してくる”』______
黒子君の
そしてモチベーションアップに繋がるもう一つの一手
伊月「切れたんじゃない…切れ“させた”んだ」
今吉「！？」
すると…今吉先輩は伊月先輩を“見失った”
“
皆のプレーと合わせることで、味方に
それが…“ミスディレクション・オーバーフロー”
だとしても、大博打に変わりはない
この技を使えば、誠凛は桐皇相手に
けど、
“今”勝つために…
.
______青色と柳色______
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作者名：湊 | 作成日時：2020年8月1日 19時
