【黒バス】俺らキセキの世代とは違うんだけど④ (ページ33)

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青色と柳色8 ページ33

【萩本side】

さっきのパスにより、2人から4人の対決へと移り変わる

互いに読み合い、時にはパスをし、取って止めてを繰り返す

時間が過ぎているのが…わからないくらいに

飴宮「ｼｭｯ))」

ｽﾊﾟｧｯ！))ピーーー！！

降旗「あ…れ…？」

観客も私達も、ハイスピードで飛び交うボールを追うのに精一杯で得点板から意識が逸れる

いや…正確には、得点板を意識できないほど目を離せないプレーばかりなのだ

福田「いつの間に…！」

柳浜「！
(交互に得点しとる筈なのに…！？)」

今吉「(ワシらも意識が逸れとった…！！
追い詰められとるのも感じてへんかった…！)」

飴宮「ﾌｯ…」

河原「…“同点”…！？」

“いつの間にか”得点板には、46：46の数字が並んでいた

そして、第二Qは終わりを告げた

飴宮「______“思惑通りに”」

______

日向「飴宮お前…なんか怖い奴だな…」

控え室に入った一言目はそれだった

私もそう思います(真顔)

飴宮「かなり感覚取り戻してきて、だんだん“読み合い”になってきました」

霞ヶ丘の選手がぶつかるとは、そういうことになる

萩本「後半ですが、恐らくさつきちゃんは黒子君を止める手立てを用意している筈です」

その言葉に、全員が驚愕する

何故なら、今までに経験したことのないことだから

そしてそのために、今吉先輩が使われることは間違いない

だからこっちは、更にそれを打開しよう

萩本「これは一か八かの賭けにもなりますが一応お話しておきます。黒子君の視線誘導(ミスディレクション)は“逆”にすることができます」

「「？？？」」

本当に賭けでしかないけれど

第二Qでの対決で、青峰君は“本気が出せる相手”を見つけた

今頃は…嬉しくて仕方ないんだろうな

飴宮「それともう一つお願いが______」

______

「「！？」」

柳浜「へぇ…ナメたことしてくれるやん…宮ちゃん？」

萩本「ちょっと…どういうつもり？」

飴宮「そのまんま。ここぞというタイミングでもう一回コートに入るのが一番いいと思っただけ」

そう、まさかの桜太がベンチスタートなのだ

私には柳浜君を煽ってるようにしか見えないけどね…

そのまま第三Qが開始し、早速青峰君にボールが渡る

飴宮「…野生、取り戻したな」

青峰君は中学の頃から野生の勘を持っていた

火神君と戦うことによって、忘れていたその感覚を取り戻してきたんだろう