青色と柳色3 ページ28
【萩本side】
青峰君との1on1に持ち込む火神君だったが、まだ倒せないと感じたらしく、ボールは伊月先輩に戻した
その後すぐにTOを取る
素人目には火神君が逃げたかのように見えるだろうが、良い判断だ
エースの1on1はそのチームの命運を背負う
1on1の結果により、試合が決まることだってありえるから
そして今仮に火神君が青峰君を抜こうとしたならば、完全に1on1に負けていただろう
とても見られることの少ない、高次元の駆け引きだった…
日向「じゃあ、とりあえず俺が外から一本取るわ。伊月、パスくれ」
そう言って日向先輩は首を鳴らしていた
「「え」」
萩本「いい選択だと思います。少し外に意識を向けるだけで、インサイドはかなり得点しやすくなります。
ただし中外両方から点が入り始めれば、黒子君の
黒子「はい」
両方満遍なく取らないと、柳浜君の投入を考えるだろう
この最初の段階でそれは避けた方がいい
もし柳浜君が入ってしまえば、日向先輩の新技の対策は一瞬で見抜かれてしまうだろうから
TOが終わり、宣言通り日向先輩にボールが回る
すぐに桜井君がマークに付くけど、これまでのシュートとは違うよ
日向「いいのか…？そんなに“遠く”て…」
桜井「え…
(！と、遠…！)」
気づけば日向先輩との距離は開き、シュートはもう放たれている
これぞ日向先輩の新技…
ﾊﾞｼｭｯ！))ピーーー！！
桜井「今のは…！
(ステップバックしてジャンプシュート…！？にしては速すぎる…！)」
日向「成長したのは一年だけじゃねぇぞ…謝りキノコ」
“
柳浜「まぁた厄介な技を…
SGに人員を割く必要なんかないやろ。対策なんて一つしかあらへん。桃ちゃん、俺そろそろ出たらあかん？“先に”って約束したんやけど」
桃井「もう少し待ってよ柳浜君！テツ君の技…“確認”が取りたいから」
けど…多少の時間稼ぎにしかならないかも
中学の時戦ったからわかるけど、桜井君は焦るようなタイプではない
彼は…
今吉「
飴宮「柳浜、結構ああいうタイプ嫌いじゃない？」
すごく理解できる…
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作者名：湊 | 作成日時：2020年8月1日 19時
