青色と柳色1 ページ26
【萩本side】
着々と試合が消化されていく中、ついに初日の再注目が始まろうとしていた
新設校である誠凛と、急に全国準優勝まで上がった桐皇…
気になる人も多いだろうその試合の会場は、観客席ほぼ満席という熱気で溢れていた
萩本「久々だね、この感じ…」
飴宮「中2以来だな…」
日向「(いやあの2人落ち着きすぎだろ！黒子も若干震えてんぞ！？流石三年間全中出場ってか！？)」
ただ、中学の時と違うのは…
「うおー！来たぞー！！」
「ここ数年で急成長を遂げ、IHでは数ある古豪をおしのけ準優勝…！
一気に今大会優勝候補に躍り出た、超攻撃型チーム！“新鋭の暴君、桐皇学園”！！」
「そしてキセキの世代天才スコアラーの青峰 大輝だ！！」
「それと、天光の師表の主将で奇術師と呼ばれる、柳浜 晴樹！！」
…そう、違うのは、観客の目当てが
一概にそうとは言えないけど、流石IH準優勝って感じだ
＿＿＿
青峰「今度こそ本当の決着をつけようか…」
柳浜「やあ萩ちゃん宮ちゃん。楽しみにしとったんやで？ちゃんと…本気出させてな？」
飴宮「…」
やっぱり前回の…本気じゃなかったんだ…
少なくとも桜太は前回とは違う
私も違うけど…今日はいつもの気の入れ方とは違うよ
…だってさつきちゃんが相手だもん…読み合い…になっちゃうかも
相田「最初が肝心よ！相手はIH準優勝校。しかも前回私達は、ダブルスコアで負けてるわ。力の差は歴然…だからこそ、ナメてかかってくるようなら遠慮はいらない！初っ端かまして主導権取れ！」
萩本「さつきちゃんは恐らく、これまでにないほどにシメてかかってくると思います。互いに相手をナメてる余裕なんてない…とにかく一本目、大切に！」
審判「それではこれより、 誠凛高校 対 桐皇学園高校 の試合を始めます」
「「よろしくお願いします！！」」
______日本一へ…まず倒すのは…“天光の師表・奇術師”
______そして予想通り…
まるで終盤の勝負所のような勢い…！
あくまでも予想だけど今回の試合…さつきちゃんは黒子君を止めるために何か策を練ってきそうだ…
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作者名：湊 | 作成日時：2020年8月1日 19時
