柳色の影 ページ25
【柳浜side】
中学2年生、全中決勝…
何連続かで帝光と当たり、最後に逆転されて二年連続準優勝で終わった
勿論やり切った感はあった
最後に俺が止めれたかもしれへんけど…誰も責めんかった
______
監督「新主将は飴宮、副主将は柳浜だ」
飴宮&柳浜「「はい！」」
その日の帰りに控え室から聞こえたのは…
花宮「全員が楽しく終わるなんて、んなことできるわけねぇんだよ、わかってんだろ。“敗者は必ず悔しがる”。嬉しいなんて気持ちは一つもねぇだろうが」
飴宮「そういう意味じゃない！！“悔しい”と“嬉しい”は一緒じゃない！！……どう頑張っても“嬉しい”が出ないなら…バスケなんて辞めてやる…！」
橙沢「ちょっと落ち着いて桜太君！」
萩本「桜太！」
きっとうっかり口から出てもうただけなんやって思て、その日はそのまま帰った
どちらにせよ明日から花宮先輩はおらんし、新体制になれば宮ちゃんも落ち着くやろ
そう思って…たんやけど…
______
柳浜「あれ？宮ちゃんと沢ちゃんは？」
紺堂「……
______辞めた」
柳浜「……は…？」
紺堂「今水樹ちゃんが呼びに行ったけど…多分無理。橙沢は完全に飴宮についてった。______
それでも…うちには藤ちゃんだっておるし…俺も3Pちゃんと打てる…のに…
______
藤坂「僕、アメリカに行くことにした」
______
なんで…皆バラバラになんねん…
監督「柳浜、ちょっといいか」
______
監督「今日からお前が主将だ」
え…？
なんで監督も…了承してんの…？
霞ヶ丘に必要な選手やろ…？なんで止めへんの…？
監督「アイツらは必ずまたバスケ界に戻ってくる。
飴宮が戻ったら、『俺はお前より3P上手くなったぞ』って言ってやれ。
橙沢が戻ったら、『パスしたら俺が決めたるぞ』って言ってやれ。
藤坂が戻ったら、『お前のおかげで外さずに3P打てるぞ』って言ってやれ。
立ち止まらず、今できることをやるんだ______」
今…できること…
……
じゃあ…もう3P外さん
______
ﾊﾞｼｭｯ！))ピーーー！！
緑間「ﾁｯ」
シュート力は上がっても嬉しくなかった
キセキの世代5人を前にしたら…どうせ負ける
俺らはもう3人しかおらん…
いつか宮ちゃんに勝って…バスケから逃げたこと後悔させたるからな______
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作者名：湊 | 作成日時：2020年8月1日 19時
