【黒バス】俺らキセキの世代とは違うんだけど④ (ページ12)

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藍色と飴色10 ページ12

【萩本side】

伊月「ﾊﾞﾝｯ))クソッ！！」

小金井「伊月落ち着いて…」

珍しくイライラしている伊月先輩

理由は恐らく、花宮先輩のスティールによって得点できていない…いや、パスミスが起きているからだ

パスが通らないというのは、それだけでPGへの負担に繋がる…

このままじゃ更に頭に血が上り悪循環になってしまう

賭けになってしまうかもしれないけど…これしか方法がない

萩本「“中2の全中決勝”」

飴宮/黒子/木吉「「！！」」

この言葉だけで伝わったようだ

黒子「…成る程…やはりすごいです、水樹さん。
もしかしたら、突破口が出来るかもしれません。僕が…チームプレーをやめれば」

「「！！」」

木吉「そういうことか…なら大丈夫だ！」

小金井「木吉、何のことかわかったの！？」

木吉「ああ！飴宮達が中2の頃の全中は、俺も観てたからな…」

______

藍川「花宮、飴君が交代して黒君入って来たよ」

花宮「ﾌﾊｯ得点源が減るなら好都合じゃねぇか…好き勝手させんじゃねぇぞ」

藍川「うん」

______

伊月「ﾀﾞﾑﾀﾞﾑｯ))」

ずっと誠凛の動きを見ていればわかる…多分伊月先輩は、次に木吉先輩にパスを出す…！

伊月先輩がパスを出せば、花宮先輩は一気に前に出てくる

やはり読めているようだ…

けどそのボールは…

黒子「ﾊﾞｼｯ!))」

火神「！ﾊﾟｼｯ))ﾀﾞﾝｯ))」

ﾀﾞｧｧｧﾝｯ！))ピーーー！！

木吉先輩に行く筈だったボールは、火神のダンクによりゴールへ

飴宮「いけそうだな」

萩本「うん。なんたってこれは、中学時代“霞ヶ丘(私達)を倒して優勝するきっかけになったプレー”だからね！活用できないなら困る！」

味方も、パスが来ることをわかっていない

意表をついたパス…黒子君は独断でパスコースを変え、敵も味方もいつ来るかわからないパスを出したのだ

これを読むのは、闘志を秘めている黒子君の考えを完璧に読み切ることのできる人間だけ…

小金井「でも、どうして賭けだったの？」

それは______

藍川「(やっぱりそうだったんだ…けど、“俺に視線誘導(ミスディレクション)は通用しにくい”んだから、その内使い物にならなくなるよ)」